13デイズ
2006年 03月 05日
『13デイズ』
原題;Thirteen Days (アメリカ・2000年) J・F・ケネディ大統領の元に、ソ連が、カストロ政権下のキューバに核ミサイルを持ち込んだらしい、との報告がもたらされた。 キューバ上空から撮影された写真では、明らかに、弾道ミサイルと、その発射台が写っていた。 緊急で召集された、国家安全保障会議緊急執行委員会では、その対処について、論議が交わされた。 ただちに空爆の指示を求める軍部。 だが、それは、第三次世界大戦勃発にほかならなかった。 軍部の強硬な意見とは異なり、何とか、空爆だけは阻止したいという大統領の意向を受け、弟のケネディ司法長官、友人のオドネル大統領特別補佐官は、大統領とともに、最善策を求めて奔走するが・・・。 1962年のキューバ危機をサスペンス・タッチで描いた社会派ドラマ。 世界が第三次世界大戦を免れた、たった13日間の攻防。 その短い間に、どれだけのドラマがあったのか。 軍部と大統領との間の確執。 このキューバ危機における恨みがあって、軍部が、密かに大統領暗殺を目論んだ、というウワサも、一部にはありますが、それも、まんざらではないというか・・・。 ホワイトハウスの頂点にいる三人の男たちが、軍部を含む政府内の多くの反対派たちを、いかに組みして、13日間に渡る、このケネディ政権最大の苦難を乗り切ったかが描かれています。 オドネル大統領補佐官に、ケビン・コスナー。 でも、その数年後に起こった大統領暗殺事件を描いた『JFK』での、ジム・ギャリソン検事役のイメージのほうが強すぎて、あんまり、大統領補佐官というイメージが湧かない・・・((^^;; 他の二人、ケネディ兄弟が、それなりに実物に似ている俳優を起用しているあたり・・・。 以前にも、この映画を見ていて、そのときには、気にならなかったのですが、今は気になってしまう、ロバート・ケネディ役。 ・・・『デスパレートな妻たち』のミスター・バンデカンプさんなので。 もともと、実物に雰囲気がとても似ている人だったのですね~。 問題があまりに大きいせいもあるのでしょうが、史実を知っていながらも、大いにハラハラできる、緊張感溢れる、良質のドラマになっています。 手に汗握りながら、あっと言う間に、見終わっているというか。 敵はソ連だけじゃない、というところが、とても政治的で、単なる軍隊物の映画とは違う面白さ。 今回、見直して、改めて、こんなに面白い映画だったんだと思いました。
by akiko_mama
| 2006-03-05 22:07
| 映画
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