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映画の感想日記

by akiko_mama
13デイズ
『13デイズ』
原題;Thirteen Days
(アメリカ・2000年)

J・F・ケネディ大統領の元に、ソ連が、カストロ政権下のキューバに核ミサイルを持ち込んだらしい、との報告がもたらされた。
キューバ上空から撮影された写真では、明らかに、弾道ミサイルと、その発射台が写っていた。
緊急で召集された、国家安全保障会議緊急執行委員会では、その対処について、論議が交わされた。
ただちに空爆の指示を求める軍部。
だが、それは、第三次世界大戦勃発にほかならなかった。
軍部の強硬な意見とは異なり、何とか、空爆だけは阻止したいという大統領の意向を受け、弟のケネディ司法長官、友人のオドネル大統領特別補佐官は、大統領とともに、最善策を求めて奔走するが・・・。

1962年のキューバ危機をサスペンス・タッチで描いた社会派ドラマ。
世界が第三次世界大戦を免れた、たった13日間の攻防。
その短い間に、どれだけのドラマがあったのか。
軍部と大統領との間の確執。
このキューバ危機における恨みがあって、軍部が、密かに大統領暗殺を目論んだ、というウワサも、一部にはありますが、それも、まんざらではないというか・・・。

ホワイトハウスの頂点にいる三人の男たちが、軍部を含む政府内の多くの反対派たちを、いかに組みして、13日間に渡る、このケネディ政権最大の苦難を乗り切ったかが描かれています。

オドネル大統領補佐官に、ケビン・コスナー。
でも、その数年後に起こった大統領暗殺事件を描いた『JFK』での、ジム・ギャリソン検事役のイメージのほうが強すぎて、あんまり、大統領補佐官というイメージが湧かない・・・((^^;; 
他の二人、ケネディ兄弟が、それなりに実物に似ている俳優を起用しているあたり・・・。

以前にも、この映画を見ていて、そのときには、気にならなかったのですが、今は気になってしまう、ロバート・ケネディ役。
・・・『デスパレートな妻たち』のミスター・バンデカンプさんなので。
もともと、実物に雰囲気がとても似ている人だったのですね~。

問題があまりに大きいせいもあるのでしょうが、史実を知っていながらも、大いにハラハラできる、緊張感溢れる、良質のドラマになっています。
手に汗握りながら、あっと言う間に、見終わっているというか。
敵はソ連だけじゃない、というところが、とても政治的で、単なる軍隊物の映画とは違う面白さ。
今回、見直して、改めて、こんなに面白い映画だったんだと思いました。

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by akiko_mama | 2006-03-05 22:07 | 映画