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カテゴリ:ノンフィクション( 2 )
マザーグースころんだ
『マザーグースころんだ ~ロンドンとイギリスの田舎町』
ひらいたかこ・磯田和一著
(東京創元社)

セブンアンドワイ(旧eS!BOOKS)のほうに、簡単に本の内容の紹介はしたので、ここでは、この本にまつわる思い出などを書いてみますね。

今は文庫として、表紙も新たに書き下ろされて、先月、出版されたばかりですが、実は、私がこの本を買ったのは、1990年か1991年頃。
当時は、A4変形判みたいな大きさのソフトカバーの本でした。

ひらいさんや、磯田さんは、完全にフリー旅行でイギリス各地を回られて、訪れた町のことなどを、本書で、可愛いイラストつきで紹介されています。
今でさえ、イギリス旅行関係のエッセイ本は数多くありますが、当時は、まだ、そんなに無かった頃。(インターネットすら、広まってはいなかったですから)
なので、貴重な情報源である、この本を何度も眺めながら、イギリスの地方の町って、いいなあ、行きたいなあ、とずっと憧れていました。
お二人は、フリー旅行でイギリスに行かれていたので、列車のことや、バスのこと、B&Bに泊まったときのこと、または、駅から遠いB&Bまでタクシーにも乗らずに歩いたことなども書かれていて。
そこには、綺麗なイギリスの風景のことだけでなく、イギリスを旅行するっていうのは、こういうことなんだ、ということが、ぎっしりと詰め込まれていた気がします。

そして、イギリスにホームステイに行ったあと、私は毎年、イギリスを訪れることになるわけですが。
旅行で訪れた町のことなどを書きとめておきたいという気持ちもあって、それから、毎年、旅行に行くたびに、コピー誌の自費出版で、イギリス旅行記を書き始めました。
それが、今、ホームページの一部になっている、『ちょっと気ままな英国旅行記』です。
この『マザーグースころんだ』みたいな本を私も作ってみたいと、無謀にも思って、書き始めたんですよね((^^;;
ホームページでは、そうは行きませんが、コピー誌のほうは、ほとんどが手書きだったり、列車の切符や美術館のチケットなどを貼り付けてみたり。
それは、ある意味で、私にとっては旅行記でもあり、「旅のアルバム」でもあったのかも知れません。
結局、番外編も含めて、5冊作りました。

それで、二冊目を作った頃だったか、『マザーグースころんだ』がキッカケで、私もイギリス旅行記を書いたこともあり、本の奥付に載っていた、ひらいさんと磯田さんの事務所に、私のコピー誌を送ってみました((^^;;
お二人の本を読んで、こんな本を作りました、と手紙を添えて。
すると、お忙しい中、ご丁寧なお返事を磯田氏から頂きまして。
手書きのお手紙は、まさに、あの『マザーグースころんだ』の本で見ていた字そのもの。
作家の方から、お手紙を頂いたのは初めてだったので、とても感激したのを覚えています。
(まさか、お返事が頂けるとは思っていなかったので)
お手紙には、ひらいさんと磯田さんの書かれたイラストのハガキも同封されていました。
次の年にも、新たな旅行に行ったあとに作ったコピー誌をお送りすると、同様のお返事を頂いて。
そのときは、お二人は、宮沢賢治関係の本を作っておられたようで、岩手の写真や、宮沢作品をイメージしたお二人の絵のハガキを同封して頂いた覚えがあります。

そのお手紙で、磯田氏から、出版社に旅行記を持ち込んでみたら、いかがですか、という嬉しい勧めも頂いたのですが、結局、持ち込まずじまいでした・・・。
もし、あそこで、一念発起して、東京の出版社に行っていれば、また、違った人生だったのかな、と今もふと思うことがありますが((^^;;
でも、そんな、ちゃんとした本に出来るほどの内容ではなかったので、やっぱり、無理だったかな★

でも、この『マザーグースころんだ』に、もし、出会っていなければ、たとえ、ホームステイに行っても、イギリス旅行記を作っていなかったかも知れません。
いえ、たぶん、作ってはいなかったでしょう。
あのときに、そうやって、旅行記として残しておいたからこそ、旅行の思い出が色褪せることなく、今も鮮やかに思い出せるのでしょうし、その時に感じたことなどを書き留めてあったからこそ、あの旅行のときに感じた気持ちそれぞれが、何か、自分の中の大きな核のようなものになって、今も残っているのだと思います。
実際、5回目のイギリス旅行は、諸事情あって、旅行記にはしなかったのですよね。
そのときは、後輩二人と一緒のドライブ旅行だったのですが、もう、どこで何をしたかなど、今となってはウロ覚えで((^^;;
しかも、そのときの写真の大半が行方不明になってるし。
(そのため、ホームページでも、そのときの旅行の記述は、簡単なものになってしまっています・・・)
やっぱり、ちゃんと記録は書き残しておかないと、曖昧な記憶は消えていくものだなあと実感しました((^^;;

私にとって、そんな思い出がいっぱいある本が、このたび、文庫として新たに発行されたというのは、本当に嬉しい限りで。
(どうして、今頃になって文庫に?!と、最初、本屋で見たときには、ビックリしましたが。それだけ、この本が東京創元社の中でも、ロングセラーだったということなのでしょうか)
特に、この『マザーグースころんだ』のソフトカバーは、絶版になって久しかったので、文庫として出たことにより、もっと、たくさんの方々に読んでもらえればいいなあと思います(^-^)

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by akiko_mama | 2005-02-08 09:18 | ノンフィクション
マリス博士の奇想天外な人生
『マリス博士の奇想天外な人生』
キャリー・マリス著/ハヤカワ・ノンフィクション文庫(読了)

GWに東京に行く予定があり、しかも、「こだま」で4時間かけて行くので、何か本を持っていこうと思ったのです。
しかも、ミステリなら、普段、家でも読むから、こういうときは、ちょっと難しかったりする内容(特に、ノンフィクション)が良いなと思って。
そして本屋で、面白そうなノンフィクションを物色していると、ちょうど、本書が平積みされていて。
表紙には、真っ青な海を背景に、サーフボードを抱えたオジサンが写っていて、これが「マリス博士」なのかな???と思いつつ((^^;;

実際、新幹線の中で読んでみたら、あら、まあ、これが、予想以上に面白かったのですよ!!
普段なら、四時間もあれば、半分くらいは車中で眠っているんですが、今回は読み始めると、次のエピソードが気になってしまい、つい、ずっと読みふけってしまいました☆
しかも、いわゆる「化学者」とか「博士」とかっていうイメージからは、あまりに遠いマリス博士のエピソードに、笑いそうになること、たびたびで、新幹線の中で、笑いをこらえながら読んでました。

小さい頃には、洗濯機を分解して、その仕組みから、別のリモコン装置を作りだしたことや、自作ロケットを作るのに夢中になって、しばしば爆発させてしまい、木を全焼させてしまったことや、大学生時代、試薬を作るはずが催涙ガスを作り出してしまったことなど。
そんなエピソード満載のマリス博士は、結局、博士になっても、全然変わってないんですよね。
だからこそ、面白い。

ノーベル賞を受賞しても、やっぱり、いつものマリス博士。
ある物をスウェーデンのホテルで使って逮捕されそうになったとか、もう、「ウソでしょう?」と言いたくなってきます☆

かの有名なO.J.シンプソン事件にも、弁護側に専門家として呼ばれることになり、裁判の内情などが、いろいろ書かれているのも、とても興味深かったです。

内容としては、博士の専門分野であるDNAの話から、テレパシーの話、LSDの体験話まで。
話題も多岐にわたっています。

とにかく、このハヤカワ・ノンフィクション文庫というのは、地味なんですが、日本の新書などに比べて、格段に面白いし、ユニークなんですよね。
こういう類の本を文庫で出してくれている出版社は、他に無いですもん。
去年、読んでハマった『蘭に魅せられた男』もそうですが、結構、私の読みたいツボをぐいぐいと突いてきてくれます☆
そういえば、私の大好きな『ヘリオット先生』シリーズも、このハヤカワ・ノンフィクション文庫から出ていて、それで初めて知ったんでしたっけ。

普段、まず知ることのない、ユニークなノーベル賞学者の生活を覗くという意味でも、この本は、面白かったですね~。

そういえば、一昨日の朝日新聞の書評欄でも、これが取り上げられていて。
あっ、先を越された~っ(><)と思いましたよ(笑)
でも、こういう本こそ、もっと、たくさんの人に知ってもらって、読んでほしいなあと思うのです☆

◆過去の読書日記は、右側のジャンルから、どうぞ。
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by akiko_mama | 2004-05-11 23:01 | ノンフィクション