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警視の死角
『警視の死角』
デボラ・クロンビー著(講談社文庫)

この文庫本が出たことは以前から、本屋で見て知ってました。
買う気もあまり無かったので、ずっと、シリーズで出てるんだなあ、ぐらいの認識しかなかったのですが。
それが、一転して、買ってみたキッカケというのが、なんと、『ドラキュラ』でした。

まず、今、『ヴァン・ヘルシング』という、ヒュー・ジャックマン演じるモンスター・ハンター(?)が、ドラキュラや狼男と対決するアクション映画が上映されてますが。
先日、その新聞予告だったかを見て、ふと、ドラキュラの製作メモを、読みたくなったのですよね。

その後、驚くほど、多くの映画や小説に影響を与えていく、ブラム・ストーカーによるドラキュラ伯爵が、どのようにして、ああいった属性(?)を持っていったか、そして、ストーリーの骨子をどうやって作っていったか、という直筆のメモがちゃんと、アメリカのある街の博物館内の図書館に残っていて、申請さえすれば、誰でも(!)見ることが出来るのです。
そして、それを、わざわざ見に行って、どんなものだったか、目的はそのメモだけなのに、図書館に入るやいなや、その由緒ある建物内部について、いかに長々と案内されたか、を書いてくれているのが、『旅に出ても古書店めぐり』という、趣味の古書収集についての面白いエピソードをエッセイに書き綴ったゴールドストーン夫妻なのでした。

なので、そこの部分を読みたくて、久しぶりに、その『旅に出ても古書店めぐり』を読み返していたのです。
何度読んでも驚くのが、『ドラキュラ』の生みの親であるブラム・ストーカーは、それまで小説家でも何でもなくて、十九世紀末の当時、ロンドンではものすごく有名だった、役者として初めてナイト爵を授与されたという名士、の単なる付き人でしかなかったのですよね。
だから、まさか、後世において、その役者の名前よりも、付き人の名前が世界的に有名になるなんて、当時の人は考えてもいなかったのではないかと。
(そんなことを当時のロンドンで話したりしたら、一笑にふされるか、頭がおかしんじゃないかと言われるだろうと、ゴールドストーン夫妻は書いてます)

そして、その『旅に出ても古書店めぐり』の中で、夫妻は、エドガー賞の授賞式というものに、知り合いの古書店主に誘われて、初めて出席することに。
好きな作家を間近で見られるチャンス!とばかりに、着飾って、会場である高級ホテルへと出かけるのですが・・・。
その顛末は、本で読んで頂くとして、ちょうど、その年のエドガー賞にノミネートされていたのが、この『警視の死角』だったのです。(いや、長い経緯でした・・・)

『警視の死角』の紹介として、『旅に出ても古書店めぐり』の中で書かれていたのが、ブルームズベリー・グループに関係したミステリだということ。
ブルームズベリー・グループといえば、ヴァージニア・ウルフが一番、有名かもしれないけれど、それぞれに芸術性溢れる知的集団でありながら、むしろ、他に類を見ない、仲間内の「関係」の多さで有名のようですが。
その辺の詳細なども、『旅に出ても古書店めぐり』には書かれていて(ブルームズベリーに属していた作家たち、ヴァージニア・ウルフを含めて、の本もゴールドストーン夫妻は集めているので)、このカルト的集団にも興味も持っていたのです。
それで、ブルームズベリーと関係があるミステリというのなら、ちょっと読んでみようかなと思って。

本の紹介については、eS!BOOKSのほうに書いたので、こちらでは書きませんが。

でも、ああ、こういうミステリもありだな、と思って。
なんだか、少年が捨て犬だった子犬を庭でぎゅっと抱きしめるシーンでは、ほろりと来てしまいそうになりました(><)
(犬に弱いんだな、要するに・・・)
ミステリとしての謎解きも、もちろんあるんだけれど、そこで生きている人たちの、それぞれの悩みとか、苦しみとか(大人だけじゃなく、少年も含めて)、それらのディティールが細かに描かれている辺りが、ああ、こういうのも好きだなと。

現在、シリーズは七作出ているみたいです。
最近、読みたいミステリが本当に少なくて、今年は不作だなあ、と思っていたところだったので、このシリーズを、あと六冊も読めるなんて、ちょうど良かったかな?

◆『警視の死角』のブックレビュー(eS!BOOKS内)

◆『旅に出ても古書店めぐり』のブックレビュー(eS!BOOKS内)
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by akiko_mama | 2004-09-09 09:09 | ミステリ
ロズウェル
『ロズウェル』
1994年アメリカ

ロズウェルと言っても、これは、TVシリーズの『ロズウェル・星の恋人たち』じゃなくて、本物の、あのロズウェル事件を描いた映画です。
1947年7月4日、アメリカ・ニューメキシコ州の小さな町ロズウェルに、雷が大きく轟いた晩、謎の物体が荒野に墜落し、翌朝、部品が散乱した現場が牧童によって発見されます。
それは、地球には存在しない物質でできており、UFOではないかという噂とともに、空軍が調査を始めるのですが、その驚くべき事実を伏せておきたい軍や国家の目論見により、最初に現場に赴いた情報将校ジェシー(カイル・マクラクラン)は、あれはUFOではなく、気象衛星の残骸を自分が見間違えたのだと、虚偽の記者会見をさせられます。

30年後。
あのUFO事件の汚名を一身に背負うことになったジェシーは、軍の命令に従うのが軍人だという理由で、沈黙を守ってきましたが、重い病にかかり、あと数年しか生きられない命と告げられた今、死ぬ前に、あの事件の真相を知りたくて、老齢と病を押して、当時の関係者への聞き込みを一人で行うのですが・・・。

映画にしては珍しく、セミ・ドキュメンタリー・タッチの映像になっていて、まるで、ここで語られている話が真実であるかのように思わせてくれます。(もしかすると、本当に真実なのかも・・・)
というか、原作は、実際に、ロズウェル事件の関係者350人にインタビューして書かれたというドキュメンタリー『UFO Crash at Roswell』。
この映画化なのですから、白黒画面を織り交ぜた、ドキュメンタリーの手法は、まさに、うってつけといえるでしょう。
政府は否定を続けていますが、今でも、あれは本当にUFOだったのではないかという憶測がアメリカでは一般に広まっているとなると、ここで語られるストーリーが真実だったのだと信じたくもなりますよね。

主役のカイル・マクラクランを始め、登場人物がみな、30年後の老け役までこなしています。
あまり違和感なく、うまいなあ。
『アリー・Myラブ』にも出ていた、ピーター・マクニコルも、老け役を頑張っています。
そして、『24』でイジワルな(?)支部長メイソンを演じている、ザンダー・バークレイも出ているのですが、この映画は10年まえの作品なので、メイソン支部長、若いわー、と(←違う(><))
またもや、ここでも彼、メイソン支部長は実際に、ジェシーとともに二人で墜落現場へ一番最初に赴いたにも関わらず、軍の命令に従って、ジェシーを裏切る役ということで・・・(「私はそのとき休暇でいなかった」なんて白々しい嘘を!!)もう、イジワルな悪役なら、この人!というカンジですよね~★

ところで、映画の感想としては、ロズウェル事件がどんなものかは、だいたい知っていましたが、詳しいことまでは知らなかったので、事件の詳細を改めてこの映画で知ることが出来たというか。
そして、恐ろしいのは、宇宙人が存在したということよりも、やはり、政府や軍がここで行ったことが、もし本当だとすれば、いったい、どれだけの真実が、国家機密として国民に伏せられているんだろうかということ。
この映画のように、国民の混乱を防ぐために、という名目で、どれだけの隠蔽がなされてきて、どれだけの人が脅され、真実を口に出来ずにいるんだろうかと、ふと、想像してしまいました((^^;;
この映画の監督は、50年ほど前に起こったUFO墜落事件を描くと同時に、そういうこともまた、訴えたいに違いないですよね。
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by akiko_mama | 2004-09-04 09:02 | 映画