books★movie★diary
sherwood.exblog.jp
映画の感想日記
ライフログ
favorite CD
リンク
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
<   2004年 10月 ( 4 )   > この月の画像一覧
トゥルーナイト
『トゥルーナイト』
原題;FIRST KNIGHT
1995年アメリカ

アーサー王伝説を元に描いた「愛と冒険のラブ・ロマンス」ということなのですが・・・。
あのー、あまりにアーサー王とはかけ離れた物語な上に、あの衣装は何?!みたいな。
どうして、12世紀頃に、あんなピカピカの綺麗な曲線を描いた鉄製の鎧が、全ての兵士にいきわたっているんだろう・・・。
鉄の鋲みたいなものが幾何学的についたデザインの衣装を着ている円卓の騎士たちは、まるで、SF映画のどこかの惑星の兵士みたいだし、どう見ても、古代ブリテンの世界じゃないよ、これー(><)と、私同様、イギリス好きな方は不思議に思ううえ、違和感があまりに大きすぎて、物語の中に入り込めないんじゃ・・・。
もう、とにかく、アーサー王伝説を少しでも知る人間にとっては、不満ありまくり、みたいな(笑)
(註;この映画が、本来のアーサー王伝説だとは決して思わないで下さいね~(><))

ショーン・コネリーがアーサー王?
うーん・・・ま、まあ、いいんじゃない?
リチャード・ギアが庶民派なランスロット?
それは、まあ、大半の女性の憧れだからいいんじゃない?
しかし、グイネビアとランスロットの不倫現場(?)を目撃してしまったアーサー王が、グイネビアを非難するシーンなどは、女性が見れば、もう、これはグイネビアがなびくのも、仕方ないんじゃないの?と思ってしまうわけで。
もう、どう見ても老齢で堅物なアーサーよりも、カッコ良くて優しくて、女性を虜にしてしまう魅力に溢れた、(アーサーよりは)若いランスロットのほうが良いでしょうに。
だって、リチャード・ギアだよ?
だから、アーサーが、不貞の妻をしきりに責めているのは分かるんだけど、どうにも、あまり、感情移入できないというか、老人の醜さを露呈してしまっているというか。

本来のアーサー王伝説での、この三角関係が微妙で面白いのは、あくまで、アーサーとランスロットが互いに「兄弟仁義」のように、強い信頼と絆を分かち合っているのに、アーサーは妃を寝取られつつも、大好きな二人を責めることが出来ず、ランスロットは最大の忠義を誓うアーサーを裏切っているという悔恨の念に苛まれながらも、妃を愛してしまったという、一人の女性を巡る、この二人の不幸なんですよね。
その辺の、何とも言いがたい、ワイドショー的な展開が、この映画の設定では全く成り立ってなくて、単に、父親ほども歳の離れた夫と結婚させられた若い新妻が、夫を裏切って、若い男と不倫しそうになってしまった、というのでは・・・。
いったい、どうして、わざわざ、アーサー王伝説を元にしようとしたの?と、そういう根本的な疑問すら湧いてきてしまうというもので。
いっそ、どこかのヨーロッパの小国を舞台にしたファンタジーっぽい作りの映画にするのなら、陳腐なありきたりの展開も、あの妙に現代的な鎧も、全く気にならなかったのになあ。

しかしですね。
やはり、この映画が女性のために作られたものとするならば、一時は、世界的に女性の憧れの的だったリチャード・ギア演じるランスロットが、敵に攫われ、囚われてしまった姫を救いに行くシーンあってこそ。
もう、この映画の山場は、ここしかないでしょう~(><)
観客の女性は、グイネビア姫を自分に置き換えてみて、勇敢なリチャード・ギアが、単身、敵の砦に乗り込み、自分を助け出してくれるという、女の子本来の憧れを実現した夢のようなシーンを大いに楽しみましょう(笑)
まあ、それも、世界中の女性を虜にした『ゴースト ニューヨークの幻』を撮ったジュリー・ザッカー監督ならではの、女性のツボを心得た、ニクい演出と言えるでしょうか。
(でも、はっきり言って、それ以外に、この映画を成り立たせているものはないと思う((^^;;)

ところで、この映画をTVで見るのは二度目だったのですが、ずっと、映画のタイトルは「真実の夜」だとばかり思っていました~(笑)
何が真実の夜なの? 不倫関係も直前で終わってるのに??
と、ずっと首を捻っていたのでした((^^;;
でもさー、まあ、確かに、愛する女性のために命を投げ出すのが、「本物の騎士」だってことは分かるんだけど、この映画のラストシーンを見ていると、どうして、全員、そんな「大団円」みたいになってるの? 円卓の騎士の誰一人として、王のために、ランスロットと妃を責める人はいないの?と、またまた首をかしげてしまうのでした。
(それが本物の騎士なのか?みたいな)
だって、あのあとの展開として、想像できることと言ったら、ここでのアーサー王には子供はいないんだし、そうなると、もう・・・。
(ちなみに、伝説のほうでは、このアーサー王の子供が、のちのち、大問題となってくるわけで・・・)
やっぱり、どこをどう取っても、原作の伝説とは違いすぎて、キャスティングだけは豪華だけど、何が言いたいのか、よく分からないなー、という映画だったのでした。

この映画はイギリスで撮影されたとクレジットには書いてあったけど、あんまり、イギリスらしい風景も入ってなくて、最後までずっと、アメリカかニュージーランドで撮ったんじゃ・・・と思っていたほどで。
この映画、もし、イギリスで封切られていたとしたら、もう、総スカンを食っていたのでは。
それを思うと、『ラストサムライ』は、あの日本とはどうにも思えないロケ地も、まだ許せる範囲かな、と妙にナットクしてしまいました((^^;;
だって、あんなキャメロットってあるかーっ(><)
(ディズニー・ランドのシンデ●ラのお城じゃあるまいし(笑))

まあ、リチャード・ギア演じるランスロットを、一度、見てみたい方にはオススメ・・・かな?

[AMAZON]
トゥルー・ナイトFIRST KNIGHT

a0019299_22502943.jpg
[PR]
by akiko_mama | 2004-10-30 14:01 | 映画
アミスタッド
『アミスタッド』
原題;AMISTAD
1997年アメリカ

南北戦争直前、奴隷制廃止派と存続派で対立する、折りしも大統領選間近のアメリカに、奴隷船「アミスタッド」号が拿捕され、乗船していた人間が連れてこられます。
その奴隷船の中では、海上で反乱が起こり、船を動かすことの出来る二人以外の白人は全員、殺され、奴隷として売られるはずだった黒人たちが船を乗っ取った形になっていたのです。
彼らは、誰の物なのか?
そして、彼らは、誰に引き渡されるべきなのか?
囚われの奴隷たちを巡って、奴隷商人や、船を見つけたアメリカ軍、そして、スペイン政府までもが絡みあい、利権を求めて、法廷での裁判となります。
英語が全く通じない黒人たちの弁護を引き受けたのは、一人の若き弁護士。
彼は、黒人たちとのコミュニケーションをどこかに見出そうとしますが・・・。

スティーブン・スピルバーグ監督が挑むのは、アメリカが抱えていた、人種差別の根底にある奴隷制という歴史。
かつて、『カラーパープル』という、これも人種差別や、貧しい黒人の生活について描いた映画を撮ったスピルバーグですが、この映画ほど、『アミスタッド』は話題にならなかったと思うのですが。
やはり、ピュリッツアー賞を受賞した原作ありきの、『カラーパープル』とは、違うのかな?
もしくは、アメリカでは、もっとも「恥ずべき過去」でもある奴隷制について、直視せざるをえないのは、つらいことなのかもしれません。

とにかく、自分の意思で移民してきたわけでもなく、奴隷として売られるために、いきなり誘拐され、手枷足枷をつけられたまま、まるで荷物のように、暗く狭い船倉に何百人も詰め込まれ、満足に食事も与えられず、遠い異国へと連れてこられた黒人たちの悲惨な姿は、スピルバーグが、ここで映画として、この現実を誰かが描いて残しておかなければ、と義務感すら感じたシーンだったのでしょう。
その、あまりに非人道的なシーンへの、力のこもり方が他とは違うのが、はっきりと見ていて分かります。

また、言葉も分からない異国の地で、裁判にかけられることになった黒人たちの弁護をかって出る、法律学者ポールを演じる、マシュー・マコノヒーが良い味を出しています。
そして、何よりも、最後にそうやって、かっさらっていくかーっ(><)みたいな、自分より、かなり老け込んだ役作りで、元・大統領役に挑んだアンソニー・ホプキンスの渋い演技は、とにかく、もう、素晴らしくて。
(ああ、オジサン趣味が、ここでも・・・(笑))

残念ながら、結構、序盤から出ていたはずのモーガン・フリーマンが、結局、何だったの?というカンジで、今ひとつ、思い入れが出来ない役だったのが残念かな?
別に、これって、フリーマンじゃなくても良かったんじゃ・・・。

けっして、誰にでもオススメできるほど、五つ星の映画というわけではないですが、「他の国で遠い昔に起こったこと」ではなく、「かつて、同じ人間が実際に行っていたこと」として奴隷制や、奴隷売買を捉えることが出来るのならば、見ておいたほうがいい映画かも知れません。

[AMAZON]
アミスタッド(字幕)AMISTAD

a0019299_225553.jpg
[PR]
by akiko_mama | 2004-10-30 09:03 | 映画
コナン・ドイルの事件簿
『コナン・ドイルの事件簿』
原題;Murder Rooms ~The mistries of real Sherlock Homes~
2000年~2001年 イギリス

かの世界的に有名な探偵、シャーロック・ホームズ。
その産みの親である、サー・アーサー・コナン・ドイル。
彼が医者であったことは有名ですが、そのドイルが、若き日に、恩師であり、まさに、ホームズのような独特な調査手法を持ち、エジンバラ大学で解剖学を教えているベル教授とともに、現実に出会う、さまざまな奇怪な事件を解決していくというミステリ・シリーズです。
先月、NHK-BS2で放映されたものを、やっと全編通して見ました((^^;;

これは、BBC(日本でいうNHK。イギリス国営放送)が製作したものなのですが、うまくやったなー、というか(笑)
まさに、イギリスの遺産をうまく活用していますよね★
ジェレミー・ブレッド主演の『シャーロック・ホームズ』はグラナダTVが製作して、ヒットしましたし、じゃあ、その作者を使って、ドラマを作ってみようか、というBBCのアイデアって・・・。
最初は、そんな風に思っていましたが、実際、見てみると、実は、予想外に、かなり、よく出来たドラマになっていたのでした。

ホームズとワトソンの二人ならば、全てはホームズの独壇場であり、彼の天才的な頭脳に、読者もワトソンも驚くばかりですが、このシリーズの二人は、やはり、どう転んでも、医者でしかなくて、司法解剖の観点から事件を観察し、二人で協力しながら、警察とともに、まさに体当たりで、事件を解決していこうと臨むのです。
だから、彼らがとても人間味に溢れていて、推理もいささか、こころもとなく、そんな不安定な状況でドラマが進んでいくものですから・・・。
万能でないだけに、ハラハラしてしまうというか。
銃を片手に、犯人を捜しに暗闇へ踏み込むドイルにしたって、あなたは医者なんだから、そんな危険なことしなくてもいいのよ~っ、とハラハラして見守る始末(笑)
(本人的には、ホームズ同様、ボクシングの心得があるつもりでいますが、あまり役に立っていないと見た・・・(笑))

第一話『ドクター・ベルの推理教室』だけは、ドイルを演じる役者さんが違っていて、話の毛色も少し違っています。
医学生という立場でのドイルは、ベル教授にことごとくたてついたせいか、逆に気に入られて、教授の助手にしてもらい、そこから、奇怪な事件へと足を踏み入れることになるのですが。
ここでの二人は、まだ先生と学生という立場。

それが第二話以降、ドイルが医者として、ポーツマスでの生活を新たに始め、卒業後も親交のあったベル教授に不思議な事件の相談をするようになってから、二人の関係が微妙に変わってきています。
歳は親子ほども離れているのに、ベル教授はドイルのことを「私の親友」と言って、とても心配しているし、そのドイルは、たまに、その心配もよそに、教授に反抗しちゃったりするところが、やんちゃ坊主だったりするし((^^;;
そんなドイルを見守るベル教授は、きっと、自分の考え出した手法を確実に受け継いでく、医者としてだけでなく、探偵としても成長しようとしているドイルのことが、可愛くて仕方ないんだろうなあ、というのが、言動を通して、ひしひしと伝わってくるわけです。
ベル教授役のイアン・リチャードソンが、これまた、その辺の微妙な役作りが上手くって(><)
厳しくも優しい眼差しなどに、とても惹き付けられました(^-^)
とにかく、この二人の微妙な関係が、ホームズとワトソンとは、また全然違っていて、面白いのですよ~★

世紀末当時の、小汚くて薄暗い路地や、陰鬱な夜の街など、いかにもイギリスの庶民の世界も、そこには描かれていて、とてもダークでミステリアスな全体の雰囲気に仕上がっています。
イギリスって、本当にこういう陰湿な作りのドラマが上手いんですよねえ。
カラッとはせずに、何を作っても、どこか湿気を帯びているというか。
そして、当時の情景や衣装をそのまま再現できる辺り、やはり、さすが、BBC。
(お金、かかってます(笑))

そして、ホームズ・ファンなら、あちこちで、ニヤリとしそうなディティールも。
つまり、ドイルがホームズの物語として書いた、さまざまな事件が、実はドイルが体験したものが元だった、という設定でドラマが描かれているのですよね。
だから、あの事件とか、この事件とか・・・。
本家取りの本家取り?
まず、ベル教授にしても、当時としては、斬新な科学的推察をもとにした、その考え方が、まさに、ホームズのモデルとして描かれていますしね★
そしてまた、晩年、ドイルが交霊術に心酔していたというエピソードを髣髴とするようなシーンも、ちゃんと書かれていて。
他にも、あっ、これは・・・と、ホームズを読んでいる人なら、密かに楽しめそうな部分が、いろいろと満載です。
本当にホームズの物語が好きで、愛している人が作ったんじゃないかなー、と思えるほど、元の作品へのリスペクトが感じられる仕上がりになっていました。

質の高い、見応えのあるドラマだったので、もっと、シリーズ化してくれないのかなあ(><)

第一話;ドクター・ベルの推理教室 Dr. Bell and Mr. Doyle
第二話;惨劇の森 The Patient's Eyes
第三話; 死者の声 The Photographer's Chair
第四話;謎のミイラ The Kingdom of Bone
第五話;暴かれた策略 The White Knight Stratagem


◆NHKの『コナン・ドイルの事件簿』(放映終了)のページはこちら
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/conandyle/
[PR]
by akiko_mama | 2004-10-25 08:39 | TV
ロビン・フッドの娘
『ロビン・フッドの娘』
原題;Princess of Thieves
2001年イギリス

先月、NHKで放送していたものを、やっと見ました((^^;;
ロビンフッド・フリークともなれば、やはり、ここは見ておかねば!と思って。
(ちなみに・・・私は、ケビン・コスナーが主演した映画『ロビンフッド』が大好きで、その舞台を見たくて、わざわざ、ノッティンガムへ行ったほどなのです★)
今回は、タイトル通り、主人公はロビンフッドではなく、その一人娘、グウィン。
十字軍遠征でエルサレムへ行っている父親とは、ほとんど会えずに、修道院で育てられたグウィンは、美しい娘に成長し、しかも、矢の腕前は父親譲り。

死も間近なリチャード王の命を受け、次の国王となる庶子のフィリップを、彼を狙う国王の弟ジョン一味から守るため、久しぶりに帰国した父親に会い、グウィンは一緒に連れて行って欲しいと頼むが、お前には無理だと断られる。
そんな矢先、父ロビンが、ジョンの一味に囚われてしまい・・・?!

娘のグウィンを演じるのは、今では、イギリスを代表する女優になった、キーラ・ナイトレイ。
↓でもコメントを書いた、『ラブ・アクチュアリー』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』に出演。
最近では、彼女の故国、イギリスの古い物語アーサー王伝説を基にした、『キング・アーサー』にも出ていましたね。
2001年の作品ですが、彼女が、すごくチャーミングで可愛いです。
この作品は、まさに、その一言に尽きるかも(笑)
男装をするために、長く豊かな髪を切り、勇ましく馬に乗る姿。
そして、髪を結い、白いドレスを身に纏う姿。
いずれも、気品と可愛らしさに溢れていて。

一方の、父親、ロビンフッドは、何だか、それっぽくないというか、ちょっと、雰囲気が私的には明るすぎて、アメリカ西海岸のビーチにいるオヤジみたいな・・・(笑)
まだ、ウィル役の人のほうが、イメージには合っていたかな((^^;;
やっぱり、私の中では、ロビンフッドは、永遠に、ケビン・コスナーのイメージなのかな~★

フィリップ王子役の男優さんは、どこかで見たことのある顔だなー、と思っていたら、これも以前、NHK-BSで放送されていた、『バーナビー警部』に出ていた人だったのですね★

イギリスの綺麗な森の風景や、12世紀頃のお城の様子など、さすが本場の風格というか、見ていて、イギリス好きには楽しめるドラマです。
ジェレミー・ブレッド主演の『シャーロック・ホームズの冒険』を作ったことで有名な、グラナダTV製作。

レンタル・ビデオも発売されているみたいです。
(それも、何故か、「レジェンド・オブ・アロー」というタイトルで。「盗賊王女」じゃマズかったのかしら((^^;;)

◆NHKの『ロビン・フッドの娘』(放映終了)のサイトはこちら
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/princess/


※そういえば、以前、ここのコメントで書いた『フォー・ウェディング』が、10/26(火)の深夜一時から、NHK-BS2で放映されます。
イチ押しのイギリス映画ですので、宜しければ、ぜひvv
(『フォー・ウェディング』のコメントは、こちら★)
[PR]
by akiko_mama | 2004-10-24 09:52 | TV