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母の眠り
『母の眠り』
原題;One True Thing
(1998年・アメリカ)

ニューヨークの雑誌社で記者として働いていたエレン(レニー・ゼルウィガー)は、癌に冒された母ケイト(メリル・ストリープ)の介護のため、実家に戻ってくるよう、父(ウィリアム・ハート)に頼まれる。
小さい頃から、大学教授の父に、常にベストを目指せ、と教えられてきたエレンは、ジャーナリストとして孤軍奮闘中で、ちょうど、自分がメインで取材執筆できる裁判の記事にかかりきりの矢先だった。
ジャーナリズムの中心地、ニューヨークから離れ、雑誌社でのキャリアも捨て、故郷の小さな町に戻ってきたエレン。
母の代わりに、やり慣れない家事を始め、小康状態の母とともに、不本意ながら、町の婦人会でボランティアをするうちに、エレンは、それまでは気付かなかったことに気付かされる。
専業主婦だった母が、何気なくしてきたことの大きさや、母の強さに。

これは、きっと、現代には、よくある家庭の構図でしょう。
故郷の小さな町を離れ、一流大学を卒業して、都会でキャリアウーマンとして自立していた娘。
しかし、家族の病気を理由に、故郷に呼び戻され、それまで苦労して築いたキャリアを捨てざるをえなかった。
このままじゃ、自分も、母のように、この小さな何の取りえもない町で、主婦として一生を過ごすことになるんじゃないか、という危惧すら生まれてくる。
でも、そこで、彼女は、今まで見えていなかったものが見えてくる。
何が本当は大事なことなのか。
それまで、自分が頑なに抱え込んできた価値観やキャリアは、果たして、そんなに重要なものだったのか。
でも、そんな風に、キャリアにこだわろうとしていたエレンだけを責めることは出来ないと思います。
ちょうど、日本でも、現代の女性は、同じような価値観の転換を迫られているのではないでしょうか。
小さい頃から教えられてきた価値観は、本当は、ある時期になると、女性を裏切り、男性とは決定的に分かつものなのだと。
本来は、そうあるべきではないはずなのですが・・・。
ただ、エレンは、そこで、自分がこだわろうとしていたキャリアの代わりに、同じ女性として、母との絆を強くすることが出来たわけです。
そして、自分のキャリアよりも、家族が大切なのだと気付いたわけで。

彼女は、家を離れることで、都会で一人で暮らすことで、それまでは関わらなくても良かったものや、正視しなくてもよかったものと対峙することになり、家族とも本気で衝突しなければならなくなってきて。
でも、その衝突があるからこそ、家族と本当に分かり合えたのだろうし、小さい頃から絶対的だった父へも、娘はやっと言い返すことが出来たのでしょうし。
ピューリッツア賞を受賞した作者の原作をもとにした映画ということで、現代の多くの家族が抱えるシビアな問題をうまく掬い取っていると思います。

俳優陣では、メリル・ストリープが母親役ということで、演技派のドラマというのは、保証済みですし、そこに、ウィリアム・ハートとくれば、もう、言わずもがな。
でも、その二人だけでは安定しすぎて、逆に、うますぎる演技におんぶに抱っこ、になりそうなところを、レニー・ゼルウィガーがナチュラルに、現代に生きる多感な若い女性を演じて、新鮮さを盛り込んでいるように思います。
レニー・ゼルウィガーは、とても不思議な魅力のある女優さんですもんね。
普段は、微笑すると目がものすごく細くなる、ふくよかで温厚そうな女優さんなのに、演技では、つっぱった現代女性をとてもナチュラルに演じていますし。(ブリジット・ジョーンズの日記とか)
男性からしてみれば、なんだこいつ、みたいな女性像かもしれませんが、同じ女性にしてみれば、美人のはずなのに、時折、そうは見えなくなるほど、等身大で、意思の強い(というか、強くなくっちゃ、今の時代、生きていけないのよ、みたいな)女性をキュートに演じてくれるので、とても共感がもてます。
今回の映画でも、レニー演じるエレンは、ニューヨークでは、男性の同僚に負けまいと、夜も遅くまで一人で記事を書いているジャーナリストなのに、故郷の家に戻ると、一人の娘になるんですよね。
まだ、どこか幼ささえも残るような。
それは、家族に対する甘えであり、我侭であり、家族の中に戻ると、外部への構えはもう必要ないわけだから、そういう部分が出てくる。
大人なんだけど、まだ子供という、その辺のアンバランスさを、とてもうまく演じていたと思います。

もちろん、これは、幸せな家族像だけが描かれた映画ではなく、やがて来る日に向けて、母ケイトは、症状が徐々に重くなり、その身体が次第に、病に蝕まれていく日々を描いているわけで。
それは、やはり、目をそむけたくなるほどです。
原作では文章での描写だけだったものが、メリル・ストリープが病人のやつれようを迫真の演技で演じることで、映像として、あからさまに、癌という病気の残酷さが目の前に提示されるわけですから。
やはり、ショッキングでしたね。
と同時に、あれを演じてしまう、メリル・ストリープのすごさを改めて思い知ったり。

ある家族の内情を切り取り、細かく描くことで、私たち、それぞれの胸に投げかけられ、残る問題は、さまざまでしょうが、見終わったあとに、自分のことや、家族のこと、身近な人のことを、ふと、考えさせられる映画だと思います。
決まり文句ではありませんが、「あなたの心には何が残りましたか?」
そう問いかけたくなるような、ヒューマン・ドラマの佳作です。

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by akiko_mama | 2005-01-28 07:57 | 映画
冷たい月を抱く女
『冷たい月を抱く女』
原題;Malice
(1993年・アメリカ)

大学の学長補佐をしているアンディは、生徒たちの管理に悩まされながらも、美しい妻、トレイシーと幸せな生活を送っていた。
そんなとき、女子学生ばかりを狙う連続レイプ事件が大学周辺で発生する。
アンディは大学側の人間として、何度も警察に周囲の警備をかけあうが、なかなか取り合ってもらえず、犯人は依然、掴まっていなかった。
事件の被害に遭い、かろうじて命を取り留めた女子学生の手術を行ったのは、天才的な外科医のジェッドだった。
アンディは、女子学生の容態を聞きに行った折、ジェッドが、高校時代の同級生だと知り、ちょうど、家の多額の修理費を捻出するために、金が必要だったこともあり、ジェッドに空いている三階の部屋を貸すことにした。
だが、知らない人間に貸すより、友人のほうがいいだろうというアンディの提案に、妻のトレイシーは、あまり良い顔をしなかった。
それ以来、ジェッドはアンディとトレイシー、二人の結婚生活に関与してくることになる。
妻が原因不明の腹痛に悩まされていることを、ジェッドに相談したとアンディが話すと、トレイシーは激怒する。
そして、ある日、誰もいない家に帰宅したトレイシーは、突然の激痛に耐えかねて、倒れてしまい・・・。

若く美しい妻トレイシーをニコール・キッドマン、どこか不気味な傲慢さを漂わせている外科医ジェッドをアレック・ボールドウィンが演じた、大人のサスペンス。

冒頭で、原題が邦題とまったく違うことを知り、えっ、これって、こんなタイトルだったの?とまずは驚きが。
Maliceとは、「悪意」や「恨み」という意味。
でも、そのまま直訳するより、この邦題のほうが、よく意味は分からないけど、映画の不気味な印象をうまく伝えているかな?
(まあ、映画配給会社も、よく、ここまで、全く違うタイトルを思いついたものだとも思いますが((^^;;)

そして、次に、同じくオープニングで、原作・脚本にアーロン・ソーキンが参加していることを知り、これは楽しめそうだな、と思ったのでした。
アーロン・ソーキンと言えば、最近、ここに何度も出てきてますが(だって、年が変わっても、私が毎週見ている連続ドラマっていったら、やっぱり、これしか無いんだもん~(笑))、『ザ・ホワイトハウス』であり、『アメリカン・プレジデント』の名脚本家ですから。
それとなく、大人の、ウィットに富んだ会話を楽しませてくれる人ですよね。
もちろん、ストーリーも大いに信頼できるし。

ストーリーと言えば、この映画では、レイプ事件だけでなく、他の事件も絡み合い、最後まで、どうなるのか、すぐ先の展開すら、もう、まったく読めなくて。
そうやって、ハラハラさせられつつも、最後まで、ぐいぐい引っ張っていってくれました。
また、若い新婚夫婦の生活に影を落とす、アレック・ボールドウィンの不気味さが、映画のスリラー度を大いに盛り上げていましたし。
とにかく、ストーリーとして、とてもよく出来ていて。
ちなみに、公開時のキャッチコピーは「この映画の結末を、あなたは絶対に予想できない」だったそうで。
確かに、最初の5分を見ただけで、ラストを想像できる人は、まず、いないんじゃないかなあ。

たぶん、アメリカで公開されたときには、年齢制限がかかってたんじゃないかなー、と思うような大人向けの映画ではありますが、予想を裏切る展開が、たっぷりと楽しませてくれました★
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by akiko_mama | 2005-01-25 08:57 | 映画
レインメーカー
『レインメーカー』
原題;The Rainmaker
(1997年・アメリカ)

ロー・スクールを卒業したてのルーディー(マット・デイモン)は、何のコネもないため、なかなか、弁護士の仕事につくことが出来なかったが、やっと、悪徳弁護士事務所として名高いブルーザー・ストーン(ミッキー・ローク)に雇われることになる。
だが、そこでは、自分の仕事は自分で取って来い、という主義で、ルーディは、取り合えず、ロー・スクールの実習で扱った二件の案件の調査に乗り出すことになる。
司法試験に受かったばかりで、裁判も初めての体験となるルーディは、白血病に冒された青年のため、低所得者には保険料を支払おうとしない、保険会社相手の訴訟を扱うことに。
だが、大企業である保険会社が雇った弁護士団は、狡猾な手を使い、裁判に慣れないルーディを妨害しようとして・・・?

原作はジョン・グリシャムの『原告側弁護人』。
そして、フランシス・フォード・コッポラが、脚本・監督・総指揮を務めた映画です。
映画全体には、いつものコッポラらしさは陰を潜めているように見えます。
とてもオーソドックスな撮り方をしているというか。
でも、さすがコッポラ。
出てくる俳優陣が、みんな、しっかりとしていて、スゴイ。
脇を固めた俳優の中でも、ダニー・デビートが、秀逸。
ちょこまかと動き回る(笑)彼が、とても生き生きと描かれていることで、ともすれば、暗くなりがちの映画に救いを与えているというか。
真っ直ぐな正義感を持つ若手弁護士ルーディを演じる、マット・デイモンは、もう、ぴったりとハマっていて、清清しいほどなのですが、彼を支える、元・保険会社員という、相棒デックを、ダニー・デビートが演じているからこそ、この映画が格段に面白くなっている気がします。

実際、大企業を相手に訴訟を行うというストーリーとしては、直球すぎるほどで。
でも、裁判モノはえてして、冗長になりすぎなところを、コンパクトに、うまくまとめてあると思います。
それも、脚本を書いたコッポラ監督の手腕と言えるかも。

青春映画にも通じる、爽やかさと熱さ、そして、誰もが若い頃に経験する、ほろ苦さ。
それらを、ちゃんと味わうことの出来る正統派の映画ですね。

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by akiko_mama | 2005-01-24 09:54 | 映画
グロリア
『グロリア』
原題;GLORIA
(1998年・アメリカ)

フロリダの刑務所で3年間の刑を終えたグロリア(シャロン・ストーン)。
出所とともに、愛人だったギャングが住むニューヨークに戻るが、彼は、代わりに罪を負ったグロリアに、約束の金を払おうとはしなかった。
そのことに怒ったグロリアは、ちょうど、父親が組織の秘密を盗み出したために、家族全員が惨殺され、人質となっていたプエルトリコ人の少年を連れ出して、ギャングの元から逃げる。
生意気なその少年と、しばしば衝突しながらも、組織の追っ手から逃げるグロリア。
だが、NY市警とも内部で繋がっていたギャングの手から逃れることは出来ず・・・。

1980年にジョン・カサベテス監督が実夫人のジーナ・ローランズを主演にして撮ったサスペンスの名作を、シドニー・ルメット監督がリメイクしたものらしいです。
旧作のほうは、かなりの傑作ということで、賞も数々受賞しているとか。
しかし、同じストーリーでも、ただ、作り直せば良いっていうもんじゃないんだなあ、というのが実感。
だいたいにして、「組織の秘密」は一枚のフロッピーに入っていることになっていますが、何故、その一枚を執拗に組織が取り戻そうとするのかが腑に落ちない((^^;;
どう見ても、普通の3.5インチのフロッピーなので、やろうと思えば、何枚だってコピーできるものなのに、それ一枚を取り戻すことに、果たして、どれだけの意味があるものなのか。
旧作では、たぶん、それは「リスト」なんだろうなと思うんですが。
まだ、それなら分かるんですけどね。(コピー機は、その当時はあったけど、まだまだ高かったのかな?)
お話の時代をコピー機もパソコンも無かった時代に設定しておかないと、全然、辻褄が合わないなあと、思ってしまいました((^^;;

そして、確かにギャングの情婦とプエルトリコ人の少年との心の触れ合いが主なんだけど、ストーリーが単純すぎて、深みに欠けている気が・・・。
昔はそれでも良かったけど、今はネタが使い古されてしまったのか、それとも、「あばずれ中年女グロリア」とまで評されたジーナ・ローランズの強い存在感には、いかなシャロン・ストーンでも、綺麗すぎて、上滑りしてしまったのか。
今回の映画で言えば、グロリアが、タイトルに冠するほどの女性には、ちょっと見えなかったので。
むしろ、これを見て、評判の高い旧作のほうを見てみたくなりました。

でも、この映画を見たのは、ひとえに、シャロン・ストーンが見たかったからなのです。

『氷の微笑』で一躍、有名女優となったシャロン・ストーンは、その映画での、妖しい悪女の魅力があまりに印象的だったために、そういうイメージで見られがちですが。
でも、本当はIQが高く、学校も飛び級で卒業したほどの才女だと、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」を見て、初めて知りまして。
天は二物を与えるものなのですねえ(><)

「アクターズ・スタジオ・インタビュー」は、NHKで不定期に放映されている、ハリウッドの有名俳優や監督にインタビューする番組で、私が大好きな番組なのです。
今までに放映されたインタビューはかなり見ましたが、中でも、特に強く印象に残っているインタビューが、ハーベイ・カイテル、リチャード・ドレイファス、そして、このシャロン・ストーンでした。
この人たちの、映画の中の演技だけでは分からない、素の人間像に惚れたというか。
特に、シャロン・ストーンは、本当に聡明で、頭の良い女性だというのが伝わってきて。
だいたい、この番組の中でも、その俳優が、演劇を学ぶ学校の中でもトップクラスに位置する、アクターズ・スタジオの学生には、演技人として、どう捉えられているかが、登場のときの歓迎ぶりで、ものすごくよく分かるのですよね。(授業の一環でもあるため、観客のほとんどが、この学校の学生です)
シャロン・ストーンの歓迎ぶりは、ものすごく熱く、暖かいものでした。
それは彼女自身が女性問題に取り組んだり、社会的な活動を重視しているためでもあると思うのですが。
(ちなみに、番組冒頭から一環して、あまり笑いもなく、かなり冷たい観客の反応で印象的だったのは、グィネス・バルト●ウだったでしょうか。まだ若すぎたのかな)
番組の最後には、いつも、学生からの質疑応答になるのですが、そこでも、シャロン・ストーンは、女優の卵たちに、とても素晴らしく、真摯な答えを返していて。
それまでは、彼女はセクシー女優のイメージがものすごく強かったのですが(今回の「グロリア」でも、ギャングの情婦役がハマり過ぎていましたし)、でも、本当はこんなに、女性に愛されている女優さんだったんだ、と認識を新たにしました。
ぜひ、また、再放送して欲しいインタビューですね。

まあ、今回の映画はかなりハズレでしたが(少年役の配役も悪かったとか。まあ、それも言えるかも。旧作とは比べ物にならないらしいし)、映画っていうのは、台本を見ただけでも、作品を撮っている間だけでも、その最終的な出来はわからないんだとか。
編集をしてみても、まだ分からないし、観客の前に出してみて、初めて、その出来が分かるんだという話を聞いたことがあります。
そういう意味で、映画って、大博打なんですよね。
どれだけ、素晴らしい監督を据えてみても、演技力のある女優を使ってみても、転ぶものは転ぶ、と。
しかし、N●Kも、こんなことなら、評判の高い旧作を放映してくれれば良かったのになあ(笑)


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これは、旧作のほうですが。
ジーナ・ローランズ、カッコ良い~っ(><)
新作は、ジャケットもちょっとね・・・((^^;;
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by akiko_mama | 2005-01-20 09:15 | 映画
推定無罪
『推定無罪』
原題;PRESUMED INNOCENT
(1990年アメリカ)

法廷ミステリの第一人者とも言うべき、スコット・トゥローの原作を、社会派のアラン・J・パクラ監督が撮ったサスペンス映画。
敏腕な首席検事補ラスティは、同僚の女性検事補が自宅で殺害された事件の解決を上司に命令される。
だが、実は、ラスティは以前、彼女と密かに愛人関係にあり、彼女から一方的な別れを宣告されたばかりだった。
そのことが明るみに出ると同時に、その殺害現場にラスティがいたという不利な証拠が見つかってしまい、殺人容疑で起訴されてしまう。
ラスティは、それが誰かの陰謀だと睨むが・・・。

かなり以前にも見たことはあったのですが、ハリソン・フォードが主演ということで、見る前は、ただ、濡れ衣を着せられた男の話かと思っていたのですよね。
でも、完全な善玉とは言い切れないほど、ハリソン・フォードは、黒にも近くて。
見ている側は、果たして、彼が殺人を犯していないのかどうか、最後に真実が明らかになるまでは判然としなくて、モヤモヤしてしまいます((^^;;

上手く撮ってあると思うんだけど、やっぱり、感情移入できる登場人物がいないというのは、ちょっと、見ていて疲れるかな?
ジョン・ウィリアムズの音楽は物悲しくて、良いんですが。
こういうラストも、嫌いな人が多いでしょうしね((^^;;

だから、誰にでもオススメできるっていう映画じゃないんだけど、改めて見ていて、ビックリ(?)したことが★
ラスティを助ける、いかにも世慣れた刑事が、『ザ・ホワイトハウス』の首席補佐官レオなのですよ~(><)
わ、若い・・・と思ってしまいました(笑)
こういう、ブルーカラーもハマる人だったのですね。
この映画の中で、一番、信頼できると言えば、彼だったかなあ(笑)

そして、起訴されたラスティの弁護士の補助をしていた男性が、よくよく見てみれば、これまた、『ザ・ホワイトハウス』の補佐官、ジョシュじゃないですか~!!
もう、それ以降は、私の目は、濡れ衣を着せられて、ますます有罪確定っぽい、可哀想なハリソン・フォードではなく、その後ろにいる、「ジョシュ」を追ってましたよ(笑)
セリフも少しだけあったし★
彼は、同じくホワイトカラーっぽい、スノッブな雰囲気がやけにハマってましたが。
あ、でも、さすがに十年以上前の映画なので、若造ってカンジでした(笑)

そんなわけで、『ザ・ホワイトハウス』のファンには、昔のレオとジョシュを見れる映画ということでは、オススメかもしれません~★

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by akiko_mama | 2005-01-18 13:34 | 映画
シャクルトン
『シャクルトン』
原題;SHACKLETON
(イギリス・2002年)

20世紀初頭。
まだ未知の大陸だった南極大陸へ、冒険に出る者は多かった。
イギリスの冒険家、サー・アーネスト・シャクルトンも、過去に二度、南極点到達を試みたが、いずれも失敗に終わっていた。
そんな中、アムンゼン隊が人類史上初の南極点到達に成功、との一報がイギリスにも入る。
シャクルトンは次の目標として、前人未踏の南極大陸横断に挑むべく、新たに隊員を募り始める。
資金繰りに苦労しながらも、新聞社の協力や、支援者の出資により、出航の目処が立った頃、今度は、ヨーロッパ全土を巻き込む第一次世界大戦が今、まさに開戦しようとしていた。
だが、当時の海軍大臣、ウィンストン・チャーチルのはからいにより、シャクルトンと隊員たちは、いよいよ南極大陸横断の旅へと出発することになる。
『エンデュアランス号』、不屈の精神で克つ、とシャクルトンが名づけた船に乗って。

以前、放映されたときにも見ていたのですが、またまた見てしまいました。
そのときには、最初の三十分ほどが見れていなかったこともあって。
でも、二度目だったのに、やっぱり、このシャクルトン隊の運命を、息を詰めるようにして見守ってしまいました。
新年早々、お正月に見たTVの中で、これが一番、印象に残っていたというのもナニですね((^^;;

史実を述べてしまえば、シャクルトンは、南極大陸横断に失敗してしまいます。
でも、その失敗があったからこそ、彼の名前は、偉大なリーダー、冒険家として、今もまだ語り継がれていると言っても過言ではありません。

氷が緩むのを待っていたはずが、次々と押し寄せる氷の力に、人間はあまりに無力で、シャクルトンたちは、エンデュアランス号を捨てることとなり、そこから、彼らの本当の苦難が始まるのです。

このドラマの最大の見所は、何と言っても、誰も助けに来るはずもない南極で氷に阻まれ、遭難した、シャクルトン隊が、いかにして、このブリザード吹き荒れる厳しい極寒の地で生き延びようとしたか、そして、そこから無事に生還したか、に尽きるでしょう。
しかし、その厳しい世界は、また、あまりに美しく、穢されていない白の大地が持つ神秘さも、画面いっぱいに映し出され、自然の偉大さに圧倒されてしまうのです。

本当に南極でロケをしたわけではないと思うのですが、当時の彼らの生活の様子も、生き生きと描かれていて。
ドラマ前半では、たった一艘の船に数十名が乗って、長い冒険の旅に出たことの、厳しさや楽しさが伝わってきます。

そして、ドラマでは、このシャクルトンという、不屈の冒険家の内面を描いているのも、とても興味深いです。
資金集めのために、上流階級の人間と付き合い(彼自身も、「サー」の称号を貰っている、上流階級ではあるのですが)、晩餐会では、自分の果て無き夢を、自信たっぷりに語り続けます。
そうやって、ある意味、広告マンにもなりきらなければ、冒険に必要な金が集まらなかったわけです。
一方で、彼は自分の無力さ、非力さにも、強く打ちのめされ、一人で苦悩します。
そういった、この冒険家の二面性、強靭な精神とナイーブな面をも、主演のケネス・ブラナーは見事に演じていて。

南極で、もはや走行不可能となった船を捨てたあと、彼は、前人未到の冒険を達成するためではなく、27名の隊員全員の命を守り、全員が無事に祖国へ戻るため、想像を絶する飢えや寒さ、隊員内の不和など、さまざまな困難や問題に向き合いながら、氷に閉ざされた南極大陸からの脱出、それだけを目指すことになるのです。
彼ら隊員の命を預かったのは自分なのだから、何があっても、誰一人、死なせるわけにはいかない、と誓って。

きっと、この冒険、この失敗が彼自身を大きく変えたのだろうと思います。
でも、この失敗があってもまだ、彼は再び、南極へと向かうのです。
それが、冒険家ということなのか。
大きな名声をもたらすとはいえ、飢えや寒さ、極限の疲労を伴う冒険へと、敢えて挑まなければ生きていけないということなのかと、彼の冒険家としての人生には、驚愕するばかりです。
どうして、これほどの不屈の精神を持ち続けていられるのか。
これが、もっと強くありたい、誰も成し遂げたことのない冒険をしたいと願った男の生き様なのか、と。

このドラマでは、一年半に及ぶ、遭難したシャクルトン隊の悲惨な状況が、克明に描かれ、自然はこれほどまでに冷酷なものなのかと思い知らされます。
そして、それと同時に、人間の生きる力についてもまた、改めて、考えさせられるのです。

とにかく、TV映画とは思えないほどに、立派な作品で、オススメです(><)

★NHK海外ドラマ・ホームページ『シャクルトン』
ドラマの詳しいあらすじなども、こちらに載っています。
(やっぱり、ケネス・ブラナーって、好きだなあ・・・)



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★シャクルトン自身の著作として、何冊か文庫も出ています。

『エンデュアランス号漂流記』
アーネスト・シャクルトン著(中央公論文庫/2003年6月発行)
以前、このドラマを見た直後に、これがちょうど本屋に出ていたので、立ち読みして(すいません(笑))、シャクルトンのその後のこととかを知ったのでした。




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★ドラマにも出てきた、記録カメラマン、ハーレー(「王子」と呼ばれていた彼、ですね)が撮ったエンデュアランス号の写真も、本になっています。

『エンデュアランス号/シャクルトン南極探検の全記録』
キャロライン・アレグザンダー・著/フランク・ハーレー・写真(ソニー・マガジンズ刊)
これが、ハーレーが、すでに沈みかけている船を満たす冷たい水に、命賭けで飛び込みながら、救い出してきた乾板による写真か、と。
ものすごく、臨場感ありそう・・・(><)
(私はまだ本を見ていないのですが、寄せられているコメント全てが五つ★なのです。ぜひ一度、手にとって、見てみたいものです~(><))
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by akiko_mama | 2005-01-07 09:26 | TV