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レッド・バイオリン
『レッド・バイオリン』
原題;The Red Violin
(カナダ・イタリア 1998年)

伝説の名器、レッド・バイオリンが、モントリオールでオークションにかけられようとしていた。
そのバイオリンが作られたのは、1681年。
有名なバイオリン職人・ブゾッティの手になる、最後のバイオリンだった。

物語は、1681年に遡る。
ブゾッティの妻・アンナは臨月で、まもなく、出産を迎えようとしていた。
お産を控えて、不安を抱えていた彼女は、臨月の女を占うのは不吉だとの反対を押し切って、家政婦に、タロット占いをしてもらう。
その占いの結果は奇妙なものだった。
「あなたは、長い、長い旅をします・・・」

それは、時を越えた人生。
海を越え、国を越え、彼女は、運命に翻弄され、過酷な放浪の旅を始めることになる・・・。

あるバイオリンが、4世紀に渡り、ヨーロッパや、アジア、いろいろな国で、いろいろな人の手を経て、悲しい運命を紡いでいく様子を描いた物語です。
作中、流れるオーケストラ音楽や、バイオリンの独奏が、なんとも美しく、切なくて。
ジョシュア・ベルというバイオリニストが参加されているそうです。
天才少年役の子役が、とても可愛くて、上手くバイオリンを弾いています。
なんでも、彼は今では本物のバイオリニストになっているんだとか。

不思議な構成の映画になっていて、これは脚本の勝利かな、と。
ただ一人、この映画の中で、私が知っていた俳優、サミュエル・L・ジャクソンが、良い味を出しています。

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1999年アカデミー賞の音楽賞を受賞。
1998年ゴールデン・グローブ賞の外国映画賞にノミネート

芸術大作や、クラシックがお好みの方には、いいのではないかと思います。
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# by akiko_mama | 2006-03-02 09:45 | 映画
ブロウ
『ブロウ』
原題;BLOW
(アメリカ・2001年)

60年代後半、東海岸の郊外の町での貧しい生活から逃れようと、ジョージ・ユングが向かったのは、太陽の陽光溢れるカリフォルニアだった。
そこで、ジョージはマリファナの密売を仲間と始め、たちまち、西海岸で、大儲けすることになる。
だが、72年、マリファナの不法所持で逮捕され、刑務所に入ったジョージは、今度は、刑務所の同房の男から、新しいドラッグのことを聞かされる。
そして、刑期を終えたあと、ジョージが、その新しいドラッグ、コカインの密売を始めると、たちまち、コカインはアメリカ中に広まることとなり、ジョージは再び、使いきれないほどの巨額の金を得たのだが・・・。

実在の麻薬ディーラー、ジョージ・ユングの半生を描いた映画です。
主演はジョニー・デップ。

最初、この映画のことを知ったのは、『アクターズ・スタジオ・インタビュー』で見たときなのですが、そのときの映画の紹介では、実在の麻薬王の話ということで、ジョニデと、恋人役のペネロペ・クルスの、暴力と愛に満ちた、マフィア絡みの内容なのかな、と思っていたのです。
でも、見てみると、全然違って。

確かに、内容は、麻薬王の話なんだけど、60年代後半から70年代の退廃した若者たちが西海岸で繰り広げた、でっかい儲け話というか・・・。
とにかく、意外でした。

ジョージ自身も、幼い頃から犯罪に浸かっていたワルというわけじゃなくて、一応、貧しいながらも堅実な両親の元で育った、普通の若者で。
暴力的でもなく、残忍でもない、そんな彼が、時代の波に乗って、麻薬王になるわけですが。
でも、結局、彼が求めていたものは、金でも、麻薬でもなくて・・・。

『ブロウ』とは、コカインに対する俗称。

とても退廃的ではあるけれど、全然、麻薬王らしくないジョニデの、その弱々しさや、繊細さが、まさにピッタリ。
日本では、内容的にも、それほど話題にはならなかったと思うんですが、公開時、アメリカでは全米8週連続ベスト10入りしたとか。

その当時の、ヒッピーやサイケといった、独特の空気の中で蔓延するべくして、蔓延したドラッグ・ワールド。
時代の寵児であった男の、絶頂と悲しみを描いた映画です。


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# by akiko_mama | 2006-02-24 16:07 | 映画
日の名残り
『日の名残り』
原題;Remains of the day
(1993年・アメリカ)

イギリスの古い屋敷で、主人であるダーリントン卿のために忠実に働く執事、スティーブンス。
多くの奉公人を取りまとめなければならない彼は、屋敷の中の全てを完璧な状態にしておくことだけを考えていた。
だから、同じ屋敷で働く、女中頭のミス・ケントンに淡い恋心を抱いてはいたが、それを素直にあらわすことも出来なかった。
やがて、時代は第二次世界大戦へと歩みを進め、ドイツびいきのダーリントン卿は、ナチスを擁護する側へと次第に傾いていくが・・・。

英国作家・カズオ・イシグロによるブッカー賞受賞作の映画化。
執事役は、アンソニー・ホプキンス、女中頭にはエマ・トンプソンという、イギリス名優コンビ。
監督は、イギリス貴族社会を撮らせたら、この人以外、無いというジェイムズ・アイボリー。

ジェイムズ・アイボリーの映画は、とにかく好きなんです。
『眺めの良い部屋』とか『ハワーズ・エンド』とか、E・フォスターによる、イギリス小説の映画化では、すでに有名ですが。
あと、『モーリス』とか。
アイボリー監督は、独特の英国美を映し出してくれますよね。
今回も、カントリーサイドの豪華な大邸宅を、素晴らしい映像で表現してくれました。

ただ、それまでのイギリス物と違うのは、主人公が貴族ではないということ。
だから、豪華さだけでは、話にならない。

仕える側の、忍耐と努力を必要とする仕事の様子や、階級社会での完全なる分け隔て。
奉公人たちの生活とは全く異なる、着飾った貴族たちの立ち居振る舞い。
それらが、対照的に描かれています。

その辺り、階上の人々と、階下の人々との詳細を描いた映画『ゴスフォード・パーク』を思い出しましたが。
『ゴスフォード・パーク』については、こちら。
http://sherwood.exblog.jp/1949328/

もちろん、厳格で感情を表に出さない執事役のアンソニー・ホプキンスは、見事にはまり役で。
読んでいた恋愛小説をエマ・トンプソンに見つかったときの、彼の仕草は、名優ならではの名演技。

あと、華々しい映像が全く無い中、ダーリントン卿の甥の役で出ている、ヒュー・グラントが、唯一の潤い(?)かと・・・(笑)
耳の先がとんがってるな、とか、そんなことを思いながら彼を見てました(笑)

それと、今は亡き、クリストファー・リーブも、アメリカ人富豪の役で出ています。

地味だけれど、かつて、イギリスに存在していた貴族社会の栄光と、廃れ行く姿を、哀愁とともに描いた佳作です。

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# by akiko_mama | 2006-01-21 15:11 | 映画
ブリジット・ジョーンズの日記
『ブリジット・ジョーンズの日記』
原題;Bridget Jones's Diary
(2001年・イギリス)

出版社に勤めるブリジットは、32歳・独身。
今年こそは、タバコを減らして、禁酒して、ダイエットして、素敵な男を見つけるぞ、とばかりに一念発起したブリジットは、ニューイヤーを機に、早速、日記をつけ始める。
そんな彼女が今、一番、気になっているのは、上司である編集長のダニエル。
プレイボーイだけれど、顔が良くて、大人のジョークが通じる彼の気を、どうすれば引ける?
ゲイを含めた親友たちに相談して、早速、作戦に打って出たブリジットは、夢がかない、ダニエルをゲットしたけれど・・・?

イギリスを始め、世界中でベストセラーとなった作品の映画化です。
キュートでにくめないブリジットを、イギリス人女優ではなく、アメリカ人のレニー・ゼルヴィガーが好演。
彼女は、このブリジット役で、アカデミー主演女優賞にノミネートされました。

そして、優柔不断でプレイボーイの編集長役は、イギリスの優男なら、おまかせの、ヒュー・グラント。
親の紹介で会うことになった弁護士のマーク役には、コリン・ファース。
この、今、イギリスを代表する男優二人の(身体を張った)対決も、また見ものです。

とにかく、元気になりたい時や、落ち込んでいる時、この映画を見ると、ブリジットのパワーに励まされること請け合いです。
映画の中でかかる、『オール・バイ・マイセルフ』を始め、BGMの選曲もとてもパワフル!

ドジを踏んだり、仕事で失敗して、落ち込むこともあるけど、友達とお酒を飲んで、うさを晴らせば、また、明日から生きていける。
「負け犬」なんかじゃなくて、自分らしい恋を求めているだけなんだから。

皮肉屋なところもあるけど、そんなブリジットが、とても可愛いし、頑張る彼女の恋の成就を応援したくなっちゃいます。

レニー・ゼルヴィガーは、ちょっぴり太めのブリジットを、体重を6キロ増やして熱演。
アメリカ人である彼女の最大のハードルは、イギリス英語の発音でしたが、これも、見事にクリア。
(ただし、ヒュー・グラントによると、最初、レニーのイギリス英語は、ものすごくスローで、まるで、エリザベス女王がお喋りしているようだった、とのこと(笑) でも、最後には、テキサスなまりの英語を話すレニーのほうが、逆に違和感があったほどだったとか)

30代シングル女性の本音が、ずばり表現されている、おしゃれで、可笑しくて、ステキなラブ・コメディです。


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# by akiko_mama | 2006-01-08 22:44 | 映画
ミーン・ストリート
『ミーン・ストリート』
Mean Streets
(1973年・アメリカ)

ニューヨークのリトル・イタリー地区。
チャーリーは、地域の顔役でもある叔父の事業の手伝いをしながら、悪友たちと、酒を飲み、浮かれ騒ぐ毎日を送っていた。
仲間内でも、特に、ジョニー・ボーイは、金にだらしがなく、時折、奇矯な行動に出ることから、変わり者だと思われていた。
そして、ジョニーが高利貸しのマイケルから借金をしていながらも、仕事にも行かず、遊び歩き、金を使ってしまうため、チャーリーが代わりに、返済を待ってもらうよう、間をとりなさなければならない状況だった。
信心深いチャーリーにとって、トラブルを引き起こすジョニーの面倒を見ることは、一種の贖罪だった。
自分が見捨ててしまえば、誰も、嫌われ者のジョニーのことなど気にかけたりしない。
だが、ある日、叔父から、お前にレストランの経営を任せよう、と言われたチャーリーは、同時に、ジョニーと付き合うことは好ましくない、と伝えられる。
叔父の意見が気になりつつも、その意向に反して、それまで通り、ジョニーとの付き合いを続けていたチャーリーだったが・・・。

チャーリーを若き日のハーベイ・カイテルが、そして、ジョニーを若き日のロバート・デ・ニーロが演じています。
監督は、マーティン・スコセッシ。
スコセッシ監督の原風景とも言うべき、リトル・イタリーを舞台に、イタリア系アメリカ人たちの、ファミリーの絆、信仰の強さ、そして、青春の荒々しさを持て余すように、無茶なことを繰り返し、破滅へと向かっていく若者を描いています。

これを見ていて感じたのは、狂気を演じることの出来る人間と、そうじゃない人間とがいるんだ、ということ。
まさに、ロバート・デ・ニーロ演じるジョニーは、狂気と紙一重の危うい人物で、いつも、ハラハラさせられて、次の瞬間、何をしでかすか分からない。
それを、こんなに自然体で演じていて、いかにも、アメリカの中でも、抑圧された労働者階級のイタリア系社会に、こういう人物がいても、全く不思議じゃないと思わせてくれる。

一方で、神を強く信じていながら、悪友たちと悪ふざけをしたり、一緒につるんで夜の街を闊歩するチャーリーは、常に、心の内では、贖罪を求めていて。
炎に指をかざし、その熱で焼かれることで、自分の罪をあがなおうとしている。
彼の中にある葛藤と信仰を、ハーベイ・カイテルが見事に演じています。
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苛立ちと、衝動ばかりが湧き上がって、それを昇華させることも出来ず、暴力と酒に溺れる日々。
移民社会の、若者たちの、やり場のない生活が、くぐもった熱が、暗い画面の中に渦巻いている、そんな感じの映画でした。

もともと、これを見ようと思ったのも、『アクターズ・スタジオ・インタビュー』で、何度も、この映画のタイトルが出てきていたから。
スコセッシ監督の出世作であるだけでなく、初期から、ずっと一緒にスコセッシ監督の映画に出続けていたハーベイ・カイテルと、ロバート・デ・ニーロにとっても、素晴らしい演技を見せた映画だと聞いていたので。

決して、大きな起承転結のある映画じゃないのに、何故か、見続けてしまうのは、やはり、この二人の若いながらも、ずば抜けた演技力と、スコセッシ監督の力量なのかな、と。
60年代の音楽の使い方も斬新で、オープニングにかかる、派手な「Be My Baby」など、これを、ここでかけるか(><)みたいな。
雑多で猥雑な映画だけれど、当時の若者たちの、行き場の無さが、うまく描かれた大人の映画だと思います。
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# by akiko_mama | 2005-12-11 22:09 | 映画
クリムゾン・タイド
『クリムゾン・タイド』
原題;Crimson Tide
(1995年・アメリカ)

ロシアの過激派一派が、シベリアの核ミサイル基地を占拠した。
核ミサイルが狙っているのは、日本とアメリカ。
核戦争の危機が迫っていた。
それを阻止するため、アメリカ海軍は、原潜アラバマを太平洋へと出航させた。
だが、敵潜水艦から攻撃を受け、国防総省からの核ミサイル発射準備を伝える通信が、途中で途切れてしまう。
もし、シベリアから、すでに核ミサイルが発射されたのならば、本艦は直ちに、基地へと核ミサイルを撃ち込み、応戦しなければならない。
そう主張する強硬派のラムジー艦長に、大学卒のエリートである副艦長のハンターは、命令の再確認を求める。
しかし、通信機能は依然、回復しないまま、ミサイル発射をめぐり、二人は激しく対立する。
最初に受けた命令通り、強引に核ミサイル発射を遂行しようとするラムジー艦長を、副艦長ハンターは、服務規程違反で拘束し、指揮権限を取り上げたが・・・。

原潜の艦長は、大統領以外に、核ミサイル発射の命令を下せる、唯一の人物。
その艦長の判断が、偏ったものであったり、誤っていたら?
そんな深海の密室で起きた、緊張感と恐怖を描いたアクション映画です。

ラムジー艦長を、ジーン・ハックマンが、副艦長のハンターをデンゼル・ワシントンが演じています。
この二人よりも、さらに、演技が光っていたのは、ヴィゴ・モーテンセンじゃないかな?
原潜内の武器庫を管理している将校である彼が、実質は、艦長vs副艦長の対立に板ばさみとなり、葛藤に苦しむわけです。
悩める男の苦悩が、浮き彫りになっていて、眉間の皺が似合うなあ、と見ほれてしまいました。
指輪物語のアラゴルン同様、現代劇でも、苦しい立場にある人物が似合うのね~(><)


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# by akiko_mama | 2005-10-01 18:48 | 映画
U-571
『U-571』
原題;U-571
(2000年・アメリカ)

第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線。
アメリカ海軍は、暗号解読のために、ドイツ軍の暗号機「エニグマ」を奪取すべく、北大西洋上で、故障のために停泊中の潜水艦Uボート、U-571への潜入作戦を敢行する。
海兵隊の少佐に率いられ、タイラー大尉以下、乗組員らは、ドイツ軍の兵士に変装して、ボートに乗って、潜水艦に近づき、激しい戦闘の末、潜水艦を制圧し、「エニグマ」の入手に成功した。
だが、任務成功に安堵したのも束の間、事態は急変し・・・。

最初は、あまり見るつもりは無かったのですが、ちょうど、TVをつけるとやっていたので、見てみることに。
ジョン・ボン・ジョヴィが出ているのは知ってましたが、大好きなハーベイ・カイテルまで出てたんかいーっ(><)
ああ、見てよかった・・・。
でも、ハーベイ・カイテルは、いつもの彼とは大違いの外見で、口髭まで生やしたところは、まるで、ワトソン先生か、野口英世(←?)。
でも、字幕で名前が出なかったら、彼だとは、永遠に分からなかったかも~っ((^^;;
ハーベイ・カイテル・ファンとしては、大いに自信を失くしました・・・。

そして、海軍の上官というのは、みんな、白い制服にクルーカットなものだから、誰が誰だか、分からないっ。
ジョンを目で追うつもりが・・・きょろきょろと探してる始末(笑)
ああ、また、ボン・ジョヴィ・ファンとしては、自信を失くしました・・・。
でも、ジョンは、やっぱり、長髪がいいよ~(><)

そんな、この映画ですが、マシュー・マコノヒーが主役のタイラー大尉を演じています。
まあ、この人は私的には、どうでもよくて(笑)

潜水艦映画では、お決まりですが、潜水中は周囲が見えない分、海中に響くソナーの音にドキドキさせられ、水圧に吹っ飛ぶネジにドキドキさせられ。
いわゆる「密室」状態なので、どれだけ危険な状況にあるのかは、俳優たちの演技一つにかかってますよね。
冒頭は今ひとつでしたが、途中から、俄然、状況が面白くなってきて、「電車男」をザッピングしたい気持もありつつ、こちらをメインに見ておりました((^^;;

若手俳優が多い中、ハーベイ・カイテルがベテランの渋い軍曹役を演じていて、それがまた、ピリッと決まっています。
オヤジのカッコ良さ爆発。
(TV欄に名前の載っていた、ビル・パクストンよりも、いっぱい出てるんじゃないかー(><))

エンターテイナー映画としては、他の潜水艦映画同様、ドキドキ、ハラハラできて、面白いんじゃないかな。


暗号機エニグマのことや、映画制作裏話などは、こちらの、特集「U-571」に。
http://www.sankei.co.jp/mov/review/2000/u571/

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[続きを読む(ネタバレあり・ジョンのこと)]
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# by akiko_mama | 2005-09-16 09:11 | 映画