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終わらないアスベスト問題
『終わらないアスベスト問題~増加するがん患者』
NHK-BS世界のドキュメンタリー
(2005年・フランス・ポワンドジュール制作)

日本でも、アスベストによる中皮腫被害が大きく報道されている昨今ですが。
もう、とっくに、使用は禁止されているのに、かつて、これほどまでに、取りざたされたことってあったのでしょうか?
私は、あまり、記憶に無いのですが。
やはり、裁判所での既決で、労災認定されるようになり、それがあって初めて、企業や国が調査を行い、患者数や、仕事と病気との因果関係が明らかになっていったから?
でも、本来であれば、アスベストが使用禁止になった時点で、そういう調査が行われるべきだったのに、75年当時では(※吹き付けが禁止となった年。それ以降も、混入したものが使用されていた模様)、『静かな時限爆弾』であるアスベストと中皮腫との因果関係は、訴えが起こっていても、証明が難しかったのかも知れませんが・・・。

そんな、アスベスト問題が、97年に先立って沸き起こり、国中で問題となったのが、フランスでした。
このフランス製作のドキュメンタリーでは、97年にアスベスト全面禁止をシラク大統領が発表するまでの過程、そして、その後、フランスや、世界に何が起こったかを報道していました。
97年当時、フランスにおけるアスベスト全面禁止は「間違い」だと断定したのは、なんと、カナダの労働大臣でした。
カナダがアスベストをフランスに輸出していたからです。
最大の輸出先を失ってしまうことを恐れたカナダは、当時の労働大臣自身が、わざわざフランスを訪れ、アスベストは安全なものであり、健康被害は無い、と堂々と豪語したのです。
そして、アスベストを輸入禁止にすることは、貿易の妨害にあたると、映像の中では、大臣が、フランス政府を非難しました。
でも、カナダからの圧力を受けながらも、フランス政府は、自国の決定を覆すことはありませんでした。
それは、自国での調査が確かなものであり、アスベストは健康に有害な物質である、という結果を確信していたからです。

一企業の代表どころではなく、一国の大臣自身が、それは、カナダでの調査結果を踏まえてのことでしょうが、アスベストは無害だと言い張った映像を見て、私は、背筋がぞぞーっとしました。
間接的にしろ、多くの人々を死に至らしめた物質を、公の場でもって、堂々と、自らの言葉で正当化していたのですから。

その、世界でも有数のアスベスト輸出である、カナダでは、被害はどうだったのでしょうか。
私自身は、吹き付けたアスベストが剥きだしになっている映像しか見たことが無かったので、どんな場所で取れるものなのか、これまで、全く知りませんでした。
このドキュメンタリーでは、アスベスト鉱山の付近に住む住人たちが、どういった健康被害を受けているかがレポートされていました。
驚いたことに、住居の窓から、白い小高い山が見えるのです。
それは、一見、白い大理石の山に似ていましたが、なんと、アスベストの山でした。
鉱山から切り出されたものが、住民が住む土地のすぐそばに、積み上げられているのです。
(駅構内にアスベストの吹き付けがのぞいているとか、ここでは、もはや、そんな問題ですらなかったのでした・・・)
そして、切り出しを行っている会社に雇われていた付近の住人たちは、ヘルメットだけをかぶり、マスクもなしに、鉱山で作業をしていたと言います。
付近の住人や、労働者たちは、被害者の会を設立して、健康被害の調査をしていますが、国自身がアスベストを擁護する立場を取っているカナダでは、なかなか、因果関係を認めてもらえなかったり、大きな問題が立ちはだかっているようでした。

フランスから遅れること数年、EUでのアスベスト全面禁止後、先進国での使用禁止が広まっている中、今度、カナダのアスベスト輸出会社が目をつけたのは、まだ、それほど、有害性の認識が広まっていないアジアや、南アメリカでした。
特に、ブラジルには、アスベストの大きな鉱山があり、そこを掘削して、アジアや南アメリカ、アフリカに輸出しようとしたのです。
それは、今も続いているそうです。
ブラジルでも、先進国同様、アスベストの有害性を訴えかけ、被害者たちが団結して立ち上がるように、アスベスト反対運動をしているリーダー的立場の女性がいます。
でも、その団体が発表している調査結果は正しくない、我が会社に不利益をもたらすものだと、その女性の名前を出して、わざわざ、掘削を行っている某会社は、本社のあるカナダからブラジル政府へ、圧力をかける手紙を出したそうです。
また、その女性への脅迫も多いとのことでした。
世界的には、アスベストの有害性が、これほどまでに確認されているのに、ブラジルで、禁止法令が承認されなかったのは、掘削会社が、地元の議員5名に多額の献金をしており、彼らが議会で反対したせいだったといいます。
献金は非合法なものではないし、リストも作っている。
それの、どこが悪いのか?
掘削会社の代表は、そのような発言をしていました。

アスベストは、燃えにくいし、確かに、安くて、便利な物質かも知れません。
でも、健康にも害のない、代替物が、アスベストの値段より、ほんの少しだけ高いコストをかけるだけで作ることが出来るのだそうです。
なのに、それを作ろうとはせずに、いまだに、世界のどこかでは、アスベストが生産し続けられている。
そして、それらは、今も、何も知らない人々の家に使われたり、周辺の公共物に使用されたりしているのです。
三十年後に、それらが、人々の肺を侵し、病の床につかせる日まで。

銃弾で人を撃ったり、刃物で人を刺したりして、直接、誰かに危害を加えるのと、このように、いずれは、健康に多大な被害を与える物質だと知りながら、それらを生産し続けることの違いはいったい、何なんでしょうか。
結局、間接的に、多くの人をゆっくりと殺していっているのと同じなのでは?
会社という名のもとで。

今回、このドキュメンタリーを見て、日本は、輸入されてきたアスベストによる被害を受けたわけだけれど、その輸出先が、どのような思惑で、いまだに、輸出を続けているかを知りました。

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# by akiko_mama | 2005-08-06 23:34 | TV
ノクターン ~ピアノバラード
木住野佳子『ノクターン ~ピアノバラード』

大好きなジャズ・ピアニストの木住野佳子さんの、初のクラッシック・アルバムが出ました。
春頃から、TVで放映されている、パナソニック・ビエラのCM(小雪さんの背中が、はらりと美しい、アレです)に使われている曲、ショパンの「ノクターン第20番」が収録されています。

CF上では、クレジットは出ていませんでしたが、木住野佳子さんのオフィシャルHPでは、木住野さんのピアノだと書かれていたので、TVでCMを見るたびに、綺麗な曲だなあ、アルバムに入らないかなあ、と思っていたのでした。
それが、きっかけで、今回、このクラシック・アルバムが出ることになったんだとか。
ジャズ・ピアニストとしては十年目の木住野さんでも、クラシックとなると、難しくて、毎日、曲を練習されていたとか。
そんな楽しいお話などが、オフィシャルHPのDIARYでは読めますよ。

そして、とっても綺麗な木住野さんのピアノの音色に、ぜひ、浸ってみて下さいね。


◆木住野佳子オフィシャルHP

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# by akiko_mama | 2005-08-04 22:45 | その他
ガタカ
『ガタカ』
原題;GATTACA
(1997年・アメリカ)

近未来の地球。
遺伝子工学が発達し、人間は遺伝子レベルで選別される時代になっていた。
出産の前に、劣性の遺伝子は排除され、良性のものだけを残すことも可能な時代だった。
だが、心臓に欠陥を持つ「不適格者」として生まれたヴィンセントは、超エリートで、将来を有望視されながらも、下半身不随となった水泳選手ユージーンのDNAを金で買い、細心の注意を払って、ユージーンになりすますことで、宇宙開発を手がけるガタカ社に入社する。
宇宙飛行士となる夢をかなえるために。
だが、ガタカ社で一件の殺人が起こり、警察が遺伝子捜査を開始したことから、本来であれば、ありえないはずの「不適格者」が社内にいると発覚して・・・。

ものすごくスタイリッシュでありながら、どこか、50年代や60年代に想像されていた未来像のような、レトロな雰囲気のある映像に仕上がっています。
ヴィンセント役をイーサン・ホーク。
ユージーン役をジュード・ロウが演じています。
別の人間になりすますことで、ヴィンセントは夢をかなえようとし、ユージーンは、自分では叶えることが出来なくなった夢を、ヴィンセントが叶えてくれることを夢見ている。
ある意味、彼らは二人で一人であり、それぞれの利害関係はあっても、一心同体でもあるわけです。
そんな二人の関係が、とても面白く描かれていて。
半身不随の美青年、ジュード・ロウも、その硬質な美貌が、いかにもSF的だったり。

DNAが全ての決定権を持ち、遺伝子レベルでの差別が存在する未来の姿は、いかにも、これから来るであろう時代へ警鐘を鳴らしているようでもあります。
でも、そんなSF的な面を抜きにしても、面白い視点から切り取った、サスペンス・ドラマに仕上がっています。

ちなみに、こちらも未来型美人(?)、ユマ・サーマンも出演していて。
(メークや髪型などが、アンドロイドみたいに完璧だから、レトロな雰囲気もあるのかな?)
彼女は、イーサン・ホークの奥さんですよね。
ユマのお父さんが、アメリカ人では初めて、チベット仏教の僧侶として認められた人だそうで、ユマ自身も、小さいときから、チベットや、アジアのさまざまな国で暮らしていた、という話や、ユマというユニークな名前がチベット仏教に由来することなどを、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」に、イーサン・ホークが出演したときに話していましたが。
そんな、映画とは全く関係のないことを思い出しながら、見ていたのでした★

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このジャケットだと、夫婦共演(当時はまだ夫婦じゃないけど)がプッシュされていますね。
女性ファン向けには、イーサン・ホークとジュード・ロウの写真を使って欲しかったなあ・・・。
だって、これって、その二人の絆の話じゃないの?(笑)
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# by akiko_mama | 2005-08-04 22:29 | 映画
史上空前の論文捏造
『史上空前の論文捏造』
(NHKーBSドキュメンタリー)

私がこの番組を見たのは一昨日でしたが、実際は、昨年の10月に放映されたもの。
そして、6/13に行われた、カナダの「バンフテレビ祭」で、ロッキー賞「科学・自然部門」を受賞した作品とのことでした。
受賞記念で放映になったのですね。

内容は・・・

最先端の科学界において、29歳という若さで、次々に「ネイチャー」や「サイエンス」といった一流誌に論文が掲載された、ヘンドリック・シェーンという科学者の話です。
超伝導という研究分野で、それまで、日本人の科学者が持っていた記録を大幅に塗り替えた研究結果を発表し、一躍、有名人となりました。
彼の論文に追随する形で、世界中の科学者が、同じ結果を得ようと、高価な研究器具を買い集め、何年もかけて、実験に取り組みますが、誰一人として、シェーンと同じ結果を出せた者はいませんでした。

シェーンの論文には、世界的に権威ある有名な教授が共同研究者として名を連ねていたため、その論文が捏造されたものではないかと、思うものは誰もいなかったのです。
逆に、シェーンは神の手を持っているのではないか、とまで囁かれていたほどでした。

しかし、シェーンが一流誌に次々と発表した論文は、ほとんどが捏造だったことが、やがて、発覚します。
しかし、その責任を取ったものは、誰もいませんでした。

若き一人の科学者による、論文捏造によって、何年も踊らされた世界中の科学者たち。
医学や生化学とは違い、急増している論文捏造に対応する機関は、科学には、まだ存在していません。
最先端の分野で、誰がどうやって、真実を見極めるのか。
これからの大きな課題が突きつけられたドキュメンタリーでした。

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# by akiko_mama | 2005-06-30 10:22 | TV
キプロス島・その後
『ヨーロッパ最後の壁 ~キプロス 民族紛争の解決に向かって』
(地球街角アングル・HNK-BS1)

地中海に浮かぶ島、キプロスは、一つの島の中が二つに分断され、未だに壁が存在している国です。
南は、ギリシャ系住民が住むキプロス共和国。昨年、EUへの加盟が承認されました。
北は、トルコ系住民が住む、北キプロス。ただし、国家として認めているのはトルコのみで、世界的には、ここは「国」ではありません。

1974年に、住民紛争を鎮圧するため、トルコ軍が侵攻して以来、この島は南北に分断され、長い間、紛争が続き、住民同士が殺し合い、憎みあってきました。
そして、ドイツのベルリンの壁が崩壊してのち、このキプロス島にある、南北分断の壁のみが、唯一、ヨーロッパに残された「壁」となったのです。
北と南の間には、緩衝地帯があり、今は、国連軍が常駐しています。
昨年の春には、やっと、ビザとパスポートがあれば、南北で、人の行き来が出来るようになったそうです。

憎みあうだけでなく、互いに理解しあい、友好を深めていこう。
そんな運動が、若い世代を中心に、今、キプロスで広まりつつあります。
北と南に分かれて住みながらも、この運動がきっかけで、友達になったという、二人の女子高校生を番組では紹介し、これからのキプロスを模索する、住民たちの姿を描いていました。

*********

この『地球街角アングル』は、以前の番組、『ヨーロピアン・ライフ』のときから、好きな番組で、よく見るのですが。
今回、キプロスのレポだと知り、これは絶対に見たいと思ったのでした。

というのも、このキプロスという島のことを、昨年、『終わりなき戦いの地』(セバスチャン・ユンガー著)で読んで、初めて、その実情を知って、衝撃を受けて以来、とても興味を持っていたからです。

昨年のEU加盟の投票も、新聞紙上で興味深く、読んでいましたが、その後は、住民たちが、どうなったかを知る手立てはありません。
「戦争」や「事件」が起こらない限り、なかなか、ニュースにはならないものだから。
そんな矢先、この番組で、南北を分断していた壁を行き来することが出来るようになり、少しずつ、人々の交流も始まっていると知って、ほっとしたのでした。

「壁」は、島の中に横たわっているだけではなく、住民たちの心の中にも存在していました。
番組で紹介されていた女子高校生の二人が、互いに、ギリシャ系の人たちは、恐ろしくてモンスターみたいだと学校で教わりました、とか、トルコ系の人たちは、とても残虐だと学校で教えられました、と言うのです。
そうやって、互いに憎みあうように、子供の頃から、教えられてきてしまったのですよね。

でも、同じ島に住みながら、憎しみ合い、互いを理解しようとしないのは、愚かとしか言いようがありません。
30年ほど前の、紛争までは、ギリシャ系住民も、トルコ系住民も、一緒に、この島で暮らしていたのですから。

少しずつ、そんな関係が、住民同士の努力によって、変わりつつあるという姿に、希望が感じられました。

『終わりなき戦いの地』には、かなり悲惨で絶望的な状況が書かれていたので、もう一度、読み返して、どこが、どう変わったのか、どう変わろうとしているのかを確かめてみたいなとも思いました。
(早速、昨年、本を読んだあとに書いた日記や、セブンアンドワイでの紹介文などを読み返し、この本には、かなり衝撃を受けていたことを、改めて、実感しました((^^;;)

◆『終わりなき戦いの地』(セブンアンドワイで紹介してます)

◆『終わりなき戦いの地』を読んだときの読書日記(2004/01/22)

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# by akiko_mama | 2005-06-29 19:34 | TV
月のひつじ
『月のひつじ』
原題;The Dish
2000年・オーストラリア

オーストラリアの片田舎にある小さな町、パークス。
その広大な牧羊場の中に、ぽつんと、大きな皿の形をした衛星アンテナが宙に向かって立っていた。
その、のどかな環境にある、パークスの巨大アンテナが、一躍、オーストラリア中の注目を浴びることになる。
アンテナが南半球最大ということで、アポロ11号による、人類初の月面着陸の映像を中継することになったのだ。
責任者クリフと若い技術者2人は、NASAから派遣されてきた職員とともに、その中継を何とか成功させようとするが、次々と予想外のアクシデントが起こってしまい・・・。
田舎町パークスの気さくな人々の姿と、プロとしての責任感を持ちながらも、マイペースに仕事をする技術者たちの、ハート・ウォーミングなストーリー。

最初、TV欄で見たときには、『アポロ13号』みたいなドキュメンタリー風の映画なのかしら、と思っていました。
実際にあった実話を元にしているということだったし。
でも、オーストラリアの映画なんだったら、ちょっと古臭い感じなのかなあ、なんて。
しかし、見てみて、ビックリ。
テンポの良い、シニカルなギャグがあちこちに散りばめられて、それでいて、ほろりとさせてくれるし、アンテナ中継にまつわるドキドキ感も感じさせてくれて、久々に見た、面白い映画だったのでした!
おみそれしました~っ(><)

あの歴史的瞬間を世界中の人々が目に出来た背景には、実は、こんな隠れたストーリーがあったなんて★
私たちは、あの月面着陸の映像を知っているから、無事に中継されたということは分かっているんですが、でも、ほんまに大丈夫なんかいな、とこっちが心配してしまいそうにもなったり(笑)
でも、また、そこが、このパークスの人々の、素朴で、のんびりとした気質なんですよねえ。

邦題が何とも可愛いですよね。
『月のひつじ』だって★
原題は、大きな衛星アンテナが、お皿の形をしていることから、The Dishと呼ばれているので、単に、それを取っていますが、これは、邦題をつけた映画会社(?)の勝ち!
ほんわかとした映画のイメージにも、ピッタリです。
(そう、人類初の映像を捉えようとする、緊迫したシーンもあるけれど、じつに、映画全体が、何とも、ほんわかとした、癒される内容なのですよ~♪)

出演者は、主演のサム・ニール以外は、世界的には無名の、たぶん、地元オーストラリアの俳優さんだと思うんですが、みんな、ユーモラスで役柄にピッタリ。
子役の男の子も、キリッとカッコ良くて、可愛いです~。(将来がこれまた楽しみな・・・)

これは、映画を見たあとで知ったのですが、この映画を作った、ワーキング・ドッグという、オーストラリアの製作チームのメンバーは、当初、モンティ・パイソンみたいなギャグを作って、それで有名になったんだとか。
このギャグのセンスは、どちらかといえば、アメリカ風というより、イギリス風だよなあ、と思っていたら、モンティ・パイソンが原点にあったからなのですね。納得。

ワーキング・ドッグの代表、シラウロ氏のインタビューによると、この映画の発端は、チームのメンバーの一言、「そういえば、アポロ11号の月面着陸の映像は、オーストラリアで受信したんだよなあ」だったんだとか。
それを聞いたほかのメンバーが、「うそこけ」とか「夢でも見たんじゃないか」と口々に言い出したけれど、いや、確かそんな話を聞いたことがあるよ、ということになって。
それで、確かめてみると、本当だったので、それは面白い、というところから、この実話をもとに映画を作ろうということになったんだそうです。
そんな、ちょっとしたキッカケで、こんなステキな映画が出来たなんて。
(でも、当初は、いつも通りのお笑い映画にするつもりだったんだとか(笑) そうならなくて良かった・・・)

◆そんなシラウロ氏の「地球人インタビュー」はこちら

とにかく、予想外に、ものすごく好きになってしまった映画でした。
ここ最近、私が見た映画の中でも、イチ押しです!
ぜひ、この小品ながらも、素晴らしい作品を、見て、笑って、ほんわかと楽しんで下さい(^-^)

そして、また、ワーキング・ドッグ製作の、映画第一作目『ザ・キャッスル』も、評判だったらしいので、ぜひ、見てみたいなあと思いました★

◆『月のひつじ』オフィシャル・サイト

60年代当時の、月面着陸に対するロマンティックな雰囲気がとっても感じられる映画で、サイトでも、その雰囲気が味わえます。
羊の耳がぴくぴくするのが可愛い~(笑)

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ジャケットの子役の彼は、別に主役じゃないんですけれども((^^;;
それに、羊も主役じゃないんですけれども(笑)
でも、両方とも可愛いから許すわ(笑)
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# by akiko_mama | 2005-06-13 08:33 | 映画
ブレイブ
『ブレイブ』
原題;The Brave
(1997年・アメリカ)

自らの命と引き換えに、残された家族のために大金を稼ごうとするラファエロ。
ゴミ投棄場の横に住み、前科もある、ネイティブ・アメリカンである彼は、仕事にもつけず、これより他に、金を得る手段は無かった。
自分に残された一週間の期限を待つあいだ、ラファエロは、家族と接し、小さな息子に「勇気」とは何かを教える。
最後の時間が来れば、自分もまた、「勇気」を試されることになるのだから。

ジョニー・デップが主演、脚本も担当した初めての監督作品ということで、以前から見たかったのです。
そう思って、TSUTAYAで探していたのですが、探し方が悪かったのか、見つからず((^^;;
そんなときに、TV放映があると知って、良かった~、と。

脚本にはジョニデの実兄も参加。
特別出演はマーロン・ブランド。
音楽担当のイギー・ポップは、映画の中にも、ちょろっと出てきています。(モブシーンの中の1シーンですが、あれ? 今のって、イギー?と思ったら、やっぱり、そうでした)
あと、『ダンス・ウィズ・ウルブス』にも出演していた、ネイティブ・アメリカン出身のフロイド・レッドクロウ・ウェスタマン演じるパパが、渋くてカッコ良い!(←オヤジ好き・・・((^^;;)

ただ、上では、詳しくは書きませんでしたが、本当のストーリー設定は、かなり残酷。
(詳細は、[続きを読む]以降に)
これが、ネイティブ・アメリカンの現実かも知れないとは思いつつも、やるせなくなってきます。
だからこそ、ジョニデが、この原作を映画化して、自ら監督しようと思ったのかな。
こういう、インディーズっぽいテーマを選ぶあたりが、ジョニデが、どんなに売れても、ハリウッド・スターとは一線を画している所以じゃないかなあ、とも思うのです。

しかし、こういう小汚い役柄が似合うジョニデって、本当にステキ・・・((^^;;
もし、他の男優さんが演じていればどうだっただろうと、いつも思うんですが、どんな若手人気俳優が、このラファエロを演じたとしても、ジョニデほど、繊細な役にはならなかっただろうし、映画の雰囲気自体がガラッと変わってしまうだろうなと。

そのストーリーの設定上、いくらジョニデ・ファンとはいえ、誰にでも、見て見て、と気軽に薦められる映画ではないのですが、残酷な描写もOKなら、おすすめ。
決して、楽しい話ではなく、暗く、悲しい映画ですが。
でも、少なくとも、私は、見てよかったと思ったし、最貧困層であるネイティブ・アメリカンたちが、ガラクタやゴミに汚れた土地に住まざるをえず、そんな場所でも、彼らなりに生き生きと暮らしている姿を、ジョニデが見せてくれたような気がするから。

目前の死に向かって、黙って歩き続ける主人公を演じながらも、一方では、監督として、自らのルーツでもある、ネイティブ・アメリカンたちへの親しみ深い愛情を込め、悲しくも美しい映像を撮ったジョニデが、ますます、好きになったし、誇りにさえ思うのです。

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[続きを読む(※物語の内容に言及しています)]
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# by akiko_mama | 2005-06-08 09:05 | 映画