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スポッツウッド・クラブ
『スポッツウッド・クラブ』
Spotswood
(1991年・オーストラリア)

経営コンサルタントのウォレスは、地方の小さな町スポッツウッドにある、モカシン工場の経営状況の調査を依頼された。
そこでは、時代遅れの製品を作っている上、規律も交替制も無い工場で、生産性という言葉は無きに等しく、このままでは、いつ、会社が倒産してもおかしくはない状態だった。
業績向上を目指し、ウォレスは、いろいろな対策を導入するが、どれも、うまくいかない。
やがて、最後には、会社を救うために、従業員の人数削減を社長に勧めるのだが・・・。

冷静に経営状況を調査するコンサルタント、ウォレスをアンソニー・ホプキンスが演じています。
オーストラリアの映画というのは、たぶん、初めて見たような気がするのですが。
なにしろ、小さな町工場が舞台のお話なので、とにかく、画面のトーンが暗いです。
でも、家族的な連帯感を持って、あまりにもスローペースな、マイペースで、楽しみながら働いている従業員たちの、人の良さと、逆に、依頼を受けた会社のために、とにかく、それを辞めさせようとするウォレスとの間のギャップが、奇妙にコントみたいになっていて、それが何だか、可笑しくて。
間の取り方が、いかにもで、上手いのですよね。
上質のコントみたいで。
でも、自分がクビにしようとしている従業員たちと、単に頭数としてではなく、人間としての付き合いをすることで、ウォレスの心境が徐々に変わっていくのです。
その辺りを、アンソニー・ホプキンスが、しみじみと演じています。

アンソニー・ホプキンスは、この映画を撮ったのと同じ年に、あの『羊たちの沈黙』でレクター博士を演じていたのだそうです。
それを思うと、この二つの、あまりに差がありすぎる役を、それぞれに見事に演じ分けていたアンソニー・ホプキンスの凄さが分かろうというもの。
彼の演技は、味わい深くて、とても好きなのです。
彼が出ているから、この映画を見てみようと思ったわけで。

そして、この映画を見る、もう一つのキッカケになったのが、DVDのジャケットにも、堂々と顔が出ている、ラッセル・クロウ。
し、しかし、彼は、この年(1991年)、ようやく映画デビューをした頃で、まだまだ、ハリウッドでは無名の存在。
そして、ここでは、別に主役でもなければ、良い人の役でもありません(笑)
(なのに、ジャケットでの扱いって・・・((^^;;)
いわゆる、町に一人は絶対にいる、すかした野郎。
だから、カッコ良いラッセル・クロウを見たくて、これを見てしまったら、かなり、ガッカリするかも★

とにかく、有名な俳優さんは、アンソニー・ホプキンスと、ラッセル・クロウだけで、あとは、たぶん、オーストラリアの俳優さんたちだと思うのですが、こじんまりとした、ハート・ウォーミングな映画です。
昔懐かしい、何かを思い出させてくれるような。

こうやって、家族同様の付き合いで、気のおけない仲間たちと、ゆったりと働ける場所って、オートメーション化され、スピードが求められる現代には、なかなか無いですもんね。


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ちなみに、このジャケットでは、まるで何かのサスペンス映画みたいですが、本当に、ノスタルジー溢れる、見終わったら、温かな気持ちになれる映画なんですよ~((^^;;
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by akiko_mama | 2005-03-06 09:46 | 映画