books★movie★diary
2007-10-10T20:34:57+09:00
akiko_mama
映画の感想日記
Excite Blog
新しいブログに移行しました
http://sherwood.exblog.jp/6290464/
2007-10-10T20:34:57+09:00
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akiko_mama
その他
●Green Leaf Note
こちらで、映画と本について、いろいろ書いていこうと思っています。
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プライドと偏見
http://sherwood.exblog.jp/4742697/
2006-11-25T12:26:41+09:00
2006-11-25T12:26:41+09:00
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akiko_mama
映画
原題;Pride&Prejudice
(2005年・イギリス)
18世紀末のイギリス。
田舎に住む中産階級のベネット家では、5人の若い娘たちの結婚相手を探そうと、母親が焦っていた。
そんな中、近所に、富豪のビングリー氏が引っ越してくる。
ベネット家の長女・ジェーンは、ビングリーと相思相愛になるが、活発な次女のエリザベスは、ビングリーの友人であるダーシーの愛想の無さとプライドの高さを嫌い、初対面のときから、気に入らなかった。
だが、嫌っていながらも、どこか、彼のことが気になっていて・・・。
ジェーン・オースティン原作の『高慢と偏見』の映画化作品です。
キーラ・ナイトレイが、勝気な次女・エリザベスを、とても魅力的に演じています。
最初のほうは、男女が人前で手を繋ぐことも出来なかった、当時の恋愛の奥深さに、じれったくなってしまうほどですが、それに慣れると、逆に、制約のある中で、互いの感情をどう表現していくのか、という点に、ドキドキさせられます。
女性が一人では自立できなかった時代。
唯一、結婚という手段で、男性に頼らなければ、多くの女性が生きてはいけなかった時代。
そんな当時の、さまざまな女性の恋愛の様子が描かれていて、古典と言われる原作からは、この現代にも通じる、女性の姿を感じ取ることが出来ます。
結婚とは何なのか、どういう男性が本当の愛を知っているのか。
古典の映画化とはいえ、決して古臭くもなく、瑞々しくも美しい映画だと思います。
特に、イギリス大好きの私には、作品の舞台として出てくる、実際の多くの城やマナーハウスが、これまた、とても魅力的で。
以前、イギリスをドライブ旅行したとき、ロングリート城も、行きたかったけど、行けなかったんですよね(><)
レンタルDVDでも、特典映像として、それらの歴史的建造物の紹介が収められていて、美しい英国の風景を堪能できます。
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英雄の条件
http://sherwood.exblog.jp/4690135/
2006-11-15T19:24:52+09:00
2006-11-15T19:24:52+09:00
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akiko_mama
映画
原題; Rules of Engagement
(アメリカ・2000年)
ベトナム戦争さなか、ホッジスは戦地で敵に襲撃を受け、窮地に陥る。
重傷を負ったホッジスの命を救ったのは、チルダーズだった。
ホッジスは、その戦闘での傷がもとで、前線を離れたが、チルダーズは現役の軍人として、第一線で活躍していた。
二人は、その後も交友を深め、28年後、ホッジスが引退を決意したときも、チルダーズは引退祝いに駆けつけた。
そんなとき、チルダーズに中東での任務を命じられる。
デモ隊に囲まれた大使館から大使一家を救出する、という命令だったが、それは、上層部が思っているほど、簡単な任務ではなかった。
激しい攻撃を受け、部下を失ったチルダーズは、デモ隊へ向けて発砲するよう、命じる。
チルダーズの命令により、一般市民に多くの死者を出すことになり、アメリカでは大きな非難を受ける。
アメリカ政府も、外交問題になるのを恐れ、チルダーズ個人に、その責任を負わせようと目論んでいた。
部下の命を守るために取った、その行動が問題となり、チルダーズは殺人罪で軍事裁判にかけられることになる。
誰一人、味方のいない、不利な証拠しかない状況で、チルダーズは、旧友、ホッジスに弁護を依頼するが・・・。
戦争という状況下における殺人とは?
深刻なテーマを、軍事裁判を通じて描いた、スリリングな映画です。
ホッジスを演じるのは、トミー・リー・ジョーンズ。
そして、チルダーズを演じるのは、サミュエル・L・ジャクソン。
二人とも演技派でありながら、どこか、飄々としたイメージがあるせいか、深刻な問題を扱って、重くなりがちな映画でありながらも、二人のオヤジの間の熱い友情が、とてもイイ感じです。
監督は、『エクソシスト』や『フレンチ・コネクション』の名匠ウィリアム・フリードキン。
重厚な作りの映画になっています。
ここで扱われている問題も、今もまだ、軍事大国アメリカが抱え続けているもの。
自分の命、部下の命を守ることは大事だ。
だが、そのために、他の人間の命を奪うことは、正しいのか?
これは、そんな、永遠の問題提起でもあると思います。
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アイリス
http://sherwood.exblog.jp/4689978/
2006-11-15T18:51:10+09:00
2006-11-15T18:51:10+09:00
2006-11-15T18:51:10+09:00
akiko_mama
映画
原題;Iris
(イギリス・アメリカ;2001年)
デイムの称号すら与えられたほどの、英国を代表する有名女流作家、アイリス・マードック。
老境にさしかかった彼女は、執筆のかたわら、講演活動も行い、精力的な活動をしていた。
彼女の夫、ジョンとは、1950年代に、オックスフォードで知り合った。
大学の仲間うちでも、少し弱気なジョンだったが、美しいアイリスに惹かれ、一目惚れしてしまう。
勝気で自由奔放なアイリスは、複数の男性と付き合っていたが、その後、アイリスはジョンと結婚し、小説家として文壇にデビュー。
言葉に拘りを持ち続け、その小説は絶賛を浴びていたが、やがて、老いたアイリスは、物忘れが酷くなり、文字を書くことすら出来なくなって・・・。
実在の作家、アイリス・マードックの夫であり、文芸評論家で作家でもある、ジョン・ベイリーが書いた回想録をもとに作られた映画です。
ジョン・ベイリーを演じた、ジム・ブロードベントが2002年アカデミー賞助演男優賞と、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞。
アイリスを演じた、シュディ・ベンチが英国アカデミー賞主演女優賞を受賞など。
イギリスで最高の名優たちと、最高の映画スタッフの手による佳作です。
老いたアイリス、そして病魔に冒されるアイリスと同時に、若き日の活発なアイリスの姿がジョンの回想とともに語られていきます。
ケイト・ウィンスレットが、奔放でありながらも、聡明で才気溢れる、若き日のアイリスを演じています。
眼鏡をかけ、内気でおっとりとしたジョンと、勝気で美しいアイリス。
そんな二人の愛が深まっていく様子、そして、老いた二人に訪れた悲劇・・・。
あれほど、作家として、言葉に拘りを持ち続けていたアイリスが、その言葉すら理解できなくなってしまう姿は、あまりに残酷です。
老いるとは、どういうことなのか、言葉も分からなくなってしまった妻を、どう愛していけばいいのか。
突然つきつけられた、ジョンの苦しみは、いずれ、私たちも背負うことになるかも知れないもの。
そう思うと、とても、つらく苦しいですが、かと言って、目をそらすことも出来ない。
でも、映画の中に、ずっと存在しているのは、純粋さ。
アイリスは、字も書けなくなってしまったけれど、その様子は、とても無邪気で純粋です。
人を愛するとは、どういうことなのか。
そのことを、考えさせてくれる、美しい映画だと思います。
老夫婦を演じる、二人の名優の素晴らしい演技は、必見です。
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レッド・ドラゴン
http://sherwood.exblog.jp/4471009/
2006-10-10T08:37:00+09:00
2006-10-10T08:43:27+09:00
2006-10-10T08:37:24+09:00
akiko_mama
映画
原題;Red Dragon
(2002年・アメリカ)
『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』に続く、第三弾です。
時系列的に(そして、原作の発表順では)、『羊たちの沈黙』の前の話、となります。
連続猟奇殺人者であるハンニバル・レクター博士を、自ら傷つきながらも逮捕した、FBI捜査官のウィル・グレアム。
しかし、その事件をきっかけに、グレアムはFBIの職を辞して、家族とともに、フロリダの太陽の下にいた。
そこに、上司であった、ジャック・クロフォードが、新たな連続猟奇殺人の解決の糸口を求め、グレアムの下を訪れる。
グレアムでなければ、分かりえない、心理的直観を、ぜひ、事件解決に役立てて欲しいという。
また次の満月の日に、殺人が行われるだろう。それをなんとしても、阻止したい、というクロフォードの熱意に負けて、グレアムは再び、捜査の第一線に立つ。
だが、出来ることには限りがあった。
ただ、以前、解決した事件の時のように、レクター博士の助言を得れば、何か手掛かりが見つかるかも知れない。
そこで、レクター博士が逮捕後、収容されている、ボルチモア州立精神病院へ単身、向かったグレアムだったが・・・。
映画のネタバレはありません、というか、この映画は(原作もそうですが)、「フーダニット」犯人当てクイズではないので。
殺人犯の側からも、描いているお話なので、犯人のことを書いても、差し支えないと思います。
ただ、最終的なストーリーにまでは、言及しませんが。
映画としては、これが最後に作られたんですよね。
原作としては、これが一番最初にレクター博士が登場した作品となりますが。
『羊たちの沈黙』がヒットして、確か、私も、原作本に手を出し、それまでに発行されていた、トマス・ハリスの本、この『レッド・ドラゴン』や『ブラック・サンデー』を読んだのですが。
そのときの印象は、ただ、怖い、の一言でした。
緻密過ぎる描写と、常人には想像もつかない、異常な世界が展開されていて。
まだ当時は、検視官シリーズもなかった時代ですから。
とにかく、『羊たちの沈黙』も、『レッド・ドラゴン』も、手にして読むときは、いつも、まるで、お化け屋敷に足を踏み入れるような感覚で。
でも、とても読み応えがありました。
そして、映画『羊たちの沈黙』(1991年)の素晴らしさは、言うまでもないことで。
一方の『ハンニバル』(2000年)は、それに反して、単なるグロテスクの塊に思えて、一度読んだだけで、もう、お腹いっぱい、というか、もういいや、というカンジ。
映画は、それなりに、残酷な部分を抑えてあった分、逆に、ぬるま湯みたいになっちゃって、どっちつかずでしたね。
クラリス役のジュリアン・ムーアは、FBI捜査官のタフさはなかったけれど、綺麗でしたが。
まあ、普通の映画。
そして、起死回生(?)というか、映画三作目の、この『レッド・ドラゴン』。
原作の印象が、いまだに強くて、どんなものかなあ、と思いながら、見ましたが、『ハンニバル』よりは、随分、マシになっていて、ホッとしました。
使っている、どの俳優さんも、派手さはないけれど、演技派で固めて来てますからね。
個人的には、何と言っても、オープニング・タイトルを見て、「えっ、ハーベイ・カイテルが出てたの?!」ってなカンジで(笑)
大好きなハーベイ・カイテルは、ジャック・クロフォード役でした~。
『羊たちの・・・』では、誰が演ったんだっけ、と思っていたら、グレン・スコット。
確かに、このお話では、原作を読めば分かるんですが、クラリスとの関係もあるし、ちょっと、ナイーブな部分があって、色気のある男性のほうが良いんですよね。
そういう意味で、この配役は正解だったと思います。
そこで、ハーベイ・カイテルでは、ちょっと、岩みたいで、ゴツ過ぎる((^^;;
まあ、今回の『レッド・ドラゴン』では、グレアム捜査官の精神的な支えでもあるので、ハーベイ・カイテルで正解かも。
ほんと、彼の顔、好き(笑)
グレアムの奥さん役、メアリー・ルイーズ・パーカーも、『ホワイトハウス』の出演で、とても好きになった女優さん。
こういう、勝気な顔が好きかなあ。
そして、今、公開中の『カポーティ』で主役のカポーティ役をやり、見事、アカデミー主演男優賞を得た、フィリップ・シーモア・ホフマンも出演。
こういう、言ってみれば捨て駒みたいな役の人が、アカデミー主演男優賞を獲得って、珍しいことじゃないでしょうか。
それだけ、確かな演技力を持っている、ということでしょうが。
ちなみに、この『カポーティ』、今、一番見たい映画です。
あとは、犯人役が・・・
原作のイメージとはあまりに違って、怖さを感じなかったかなあ。
なんだか、精神病を病んでイラクから帰ってきた帰還兵、みたいなノリが。
もっと、この犯人は、ゾッとするような恐怖を、想像もつかないほどの、精神的な病を感じさせてくれないとダメでしょう、と。
以前も書きましたが、狂気を演じることの出来る人間って、やっぱり、限られていると思います。
どこかに理性が見えてしまっては、そこで全てが崩壊しちゃう。
その点、『羊たちの沈黙』でのジェイム・ガム役の俳優さんは、見ているだけで、何をするか分からなくて、怖かった。
今回の犯人は、日常の生活に紛れ込んでいるけれども、そこには隠れた、底知れぬ狂気があるはずで。
名前が知れている俳優さんより、無名の俳優さんのほうが、イロがついてなくてよかったんじゃないかなあ。
映画としては、『羊たちの沈黙』ほどの完成度を期待してはダメだけれど、俳優陣がかなり良いので、それなりに見れる映画かと思います。
猟奇的な部分も、あまり描かれていないし、スリラー映画として、レクター博士の様子を楽しむには、いいかも(?)
もし、恐怖を味わいたいなら、ぜひ、原作本のほうを。
あんなグロテスクな本が、よくベストセラーになったなあと驚いたほどの『ハンニバル』より、何倍も、出来は良いです。
想像力を掻き立ててくれる本のほうが、全て見せられてしまう映画よりも、ホンモノの恐怖を味わうには、むしろ、良いのかも知れませんね。
(最後は、映画のラストについて。ネタバレはないですが、見たくない人は、もう、ここからは読まないで下さいね~)
・
・
・
・
・
・
・
・
そして、映画のラストは、覚えている原作とは違った気が。
もっと酷いことになっていたような気がしたんですけど・・・。
たぶん、それを示唆した部分が、原作の『羊たちの沈黙』で、レクター博士の台詞にもあったような。
ただ、『レッド・ドラゴン』の原作は、実家に置いてあって、かなり前に読んだ記憶では、そうなっていたはずなんですが。
でも、映画として、それはやはり、そこまで描いてしまうと、残酷すぎて、映倫にも引っかかり、マズイのかな、とも思いました。]]>
アイランド
http://sherwood.exblog.jp/3632337/
2006-05-20T15:51:00+09:00
2006-05-20T15:55:24+09:00
2006-05-20T15:51:52+09:00
akiko_mama
映画
原題;The Island
(2005年・アメリカ)
近未来の、規律正しく、統率された管理社会。
そこでは、健康も衣服も、性すらも、コントーロールされていた。
外の世界は汚染されており、何百人かの生存者のみが、その空間で過ごすことを許されていた。
そして、毎日、同じことが繰り返される生活の中で、居住者たちが唯一、夢見るのは、「アイランド」だった。
そこは、世界の中で、ただひとつ、汚染されていない夢のような場所であり、抽選で選ばれた者だけが、移住することの出来る場所。
しかし、リンカーン・6・エコーは、悪夢にうなされた晩から、この統制の取れた社会に疑問を抱くようになる。
そして、彼は、真実を探そうとするのだが・・・。
主演は、ユアン・マクレガー。
監督は、『アルマゲドン』や『ザ・ロック』のマイケル・ベイ。
実際、これは昨年、上映された映画ではありますが、新聞・TVなどで上映の告知を見ても、あまり、見たいと思う映画では、正直、なかったのでした。
それが、先週、借りてきたDVDの中に、予告が入っていて、近未来SFを見ておきたかったこともあり、ちょうどいいかなと思って、借りてみたんですが。
それが、まあ、見てみると、予想外に(というか予想をはるかに越えて)面白く、もう、何度もハラハラ、ドキドキさせられて。
アクション・シーンも、息つく暇も与えないくらい。
いやー、これを映画館の大画面で見ていたら、すごい迫力だったのでは。
(本編を見たあとで、メイキングを見ましたが、CGでの作りこみではなく、アクションシーンは
実際に、カメラを回していて、さらにビックリでした~)
とにかく、予備知識もなく、あまり期待していなかった分、面白さ倍増でした~。
もちろん、ストーリーも、伏線がちゃんと張られていて、うまく作りこまれています。
もう、ユアンも絶対絶命~っ(><)、と思う場面が、何度もあって、これでもか、というくらい。
ほんと、何度もドキドキして、画面から目が離せませんでした。
しかし、これは、やはり、あまり、ストーリーの筋を紹介してしまうと、ネタバレになっちゃうし、その辺りで、上映時も、うまく予告できなかったのかな、なんて。
いやはや、予告って、難しいですねー(><)
舞台が、約10年後の世界なんですが、
えっ、これが、たった10年後?と最初は思いましたが
それだからこその面白さがあって。
SFというものは、少なからず、現在の鏡というか、今、私たちが生きている社会や、今の時代が抱えている問題などを、さらにフォーカスして、浮き彫りにするものだと思っているのですが、
100年後とか、ものすごく未来だと、それが、ぼやけてしまい、夢物語のようにすら思ってしまいがちですが、10年という、ものすごく近い未来を舞台にしているからこそ、この映画で描かれている世界が、とても現実味を帯びてくるというか。
うわー、ネタバレにならないように解説するのって難しい~(><)
とにかく、10年前には、ネット社会がこれほどの進歩を遂げるとは、ほとんどの人が思ってもいなかったように、あと10年先には、もしかしたら、こういう世界が我々を待っているのかも知れない、そう思わせてくれる映画でした。
どうせ、お金をかけるなら、このくらい、ハデに、そして、ダイナミックにお金をかけて、楽しませてほしいなあと、一緒にレンタルしてきて、昨日見た『アレクサ●ダー』と比較して、思ったり(笑)
ただの、アクション映画じゃなく、SFならではの倫理観も、ちゃんと押さえていて。
派手な爆破シーンを見て、あー、スッキリ、というだけではなく、ふと、背後に忍び寄っているかも知れない未来の姿について、考えさせてくれる映画だと思います。
SF映画というほど、科学的な難しい要素はないので、ぜひ、見てみて下さい~。
そのときは、レンタルDVDでも、メイキングはちゃんと入っているので、お見逃し無く。
また、もう一度、映画を見たくなりますよ。
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13デイズ
http://sherwood.exblog.jp/3294619/
2006-03-05T22:07:22+09:00
2006-03-05T22:07:22+09:00
2006-03-05T22:07:22+09:00
akiko_mama
映画
原題;Thirteen Days
(アメリカ・2000年)
J・F・ケネディ大統領の元に、ソ連が、カストロ政権下のキューバに核ミサイルを持ち込んだらしい、との報告がもたらされた。
キューバ上空から撮影された写真では、明らかに、弾道ミサイルと、その発射台が写っていた。
緊急で召集された、国家安全保障会議緊急執行委員会では、その対処について、論議が交わされた。
ただちに空爆の指示を求める軍部。
だが、それは、第三次世界大戦勃発にほかならなかった。
軍部の強硬な意見とは異なり、何とか、空爆だけは阻止したいという大統領の意向を受け、弟のケネディ司法長官、友人のオドネル大統領特別補佐官は、大統領とともに、最善策を求めて奔走するが・・・。
1962年のキューバ危機をサスペンス・タッチで描いた社会派ドラマ。
世界が第三次世界大戦を免れた、たった13日間の攻防。
その短い間に、どれだけのドラマがあったのか。
軍部と大統領との間の確執。
このキューバ危機における恨みがあって、軍部が、密かに大統領暗殺を目論んだ、というウワサも、一部にはありますが、それも、まんざらではないというか・・・。
ホワイトハウスの頂点にいる三人の男たちが、軍部を含む政府内の多くの反対派たちを、いかに組みして、13日間に渡る、このケネディ政権最大の苦難を乗り切ったかが描かれています。
オドネル大統領補佐官に、ケビン・コスナー。
でも、その数年後に起こった大統領暗殺事件を描いた『JFK』での、ジム・ギャリソン検事役のイメージのほうが強すぎて、あんまり、大統領補佐官というイメージが湧かない・・・((^^;;
他の二人、ケネディ兄弟が、それなりに実物に似ている俳優を起用しているあたり・・・。
以前にも、この映画を見ていて、そのときには、気にならなかったのですが、今は気になってしまう、ロバート・ケネディ役。
・・・『デスパレートな妻たち』のミスター・バンデカンプさんなので。
もともと、実物に雰囲気がとても似ている人だったのですね~。
問題があまりに大きいせいもあるのでしょうが、史実を知っていながらも、大いにハラハラできる、緊張感溢れる、良質のドラマになっています。
手に汗握りながら、あっと言う間に、見終わっているというか。
敵はソ連だけじゃない、というところが、とても政治的で、単なる軍隊物の映画とは違う面白さ。
今回、見直して、改めて、こんなに面白い映画だったんだと思いました。
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レッド・バイオリン
http://sherwood.exblog.jp/3277415/
2006-03-02T09:45:05+09:00
2006-03-02T09:44:40+09:00
2006-03-02T09:42:53+09:00
akiko_mama
映画
原題;The Red Violin
(カナダ・イタリア 1998年)
伝説の名器、レッド・バイオリンが、モントリオールでオークションにかけられようとしていた。
そのバイオリンが作られたのは、1681年。
有名なバイオリン職人・ブゾッティの手になる、最後のバイオリンだった。
物語は、1681年に遡る。
ブゾッティの妻・アンナは臨月で、まもなく、出産を迎えようとしていた。
お産を控えて、不安を抱えていた彼女は、臨月の女を占うのは不吉だとの反対を押し切って、家政婦に、タロット占いをしてもらう。
その占いの結果は奇妙なものだった。
「あなたは、長い、長い旅をします・・・」
それは、時を越えた人生。
海を越え、国を越え、彼女は、運命に翻弄され、過酷な放浪の旅を始めることになる・・・。
あるバイオリンが、4世紀に渡り、ヨーロッパや、アジア、いろいろな国で、いろいろな人の手を経て、悲しい運命を紡いでいく様子を描いた物語です。
作中、流れるオーケストラ音楽や、バイオリンの独奏が、なんとも美しく、切なくて。
ジョシュア・ベルというバイオリニストが参加されているそうです。
天才少年役の子役が、とても可愛くて、上手くバイオリンを弾いています。
なんでも、彼は今では本物のバイオリニストになっているんだとか。
不思議な構成の映画になっていて、これは脚本の勝利かな、と。
ただ一人、この映画の中で、私が知っていた俳優、サミュエル・L・ジャクソンが、良い味を出しています。
1999年アカデミー賞の音楽賞を受賞。
1998年ゴールデン・グローブ賞の外国映画賞にノミネート
芸術大作や、クラシックがお好みの方には、いいのではないかと思います。
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ブロウ
http://sherwood.exblog.jp/3248272/
2006-02-24T16:07:54+09:00
2006-02-24T16:13:48+09:00
2006-02-24T16:07:55+09:00
akiko_mama
映画
原題;BLOW
(アメリカ・2001年)
60年代後半、東海岸の郊外の町での貧しい生活から逃れようと、ジョージ・ユングが向かったのは、太陽の陽光溢れるカリフォルニアだった。
そこで、ジョージはマリファナの密売を仲間と始め、たちまち、西海岸で、大儲けすることになる。
だが、72年、マリファナの不法所持で逮捕され、刑務所に入ったジョージは、今度は、刑務所の同房の男から、新しいドラッグのことを聞かされる。
そして、刑期を終えたあと、ジョージが、その新しいドラッグ、コカインの密売を始めると、たちまち、コカインはアメリカ中に広まることとなり、ジョージは再び、使いきれないほどの巨額の金を得たのだが・・・。
実在の麻薬ディーラー、ジョージ・ユングの半生を描いた映画です。
主演はジョニー・デップ。
最初、この映画のことを知ったのは、『アクターズ・スタジオ・インタビュー』で見たときなのですが、そのときの映画の紹介では、実在の麻薬王の話ということで、ジョニデと、恋人役のペネロペ・クルスの、暴力と愛に満ちた、マフィア絡みの内容なのかな、と思っていたのです。
でも、見てみると、全然違って。
確かに、内容は、麻薬王の話なんだけど、60年代後半から70年代の退廃した若者たちが西海岸で繰り広げた、でっかい儲け話というか・・・。
とにかく、意外でした。
ジョージ自身も、幼い頃から犯罪に浸かっていたワルというわけじゃなくて、一応、貧しいながらも堅実な両親の元で育った、普通の若者で。
暴力的でもなく、残忍でもない、そんな彼が、時代の波に乗って、麻薬王になるわけですが。
でも、結局、彼が求めていたものは、金でも、麻薬でもなくて・・・。
『ブロウ』とは、コカインに対する俗称。
とても退廃的ではあるけれど、全然、麻薬王らしくないジョニデの、その弱々しさや、繊細さが、まさにピッタリ。
日本では、内容的にも、それほど話題にはならなかったと思うんですが、公開時、アメリカでは全米8週連続ベスト10入りしたとか。
その当時の、ヒッピーやサイケといった、独特の空気の中で蔓延するべくして、蔓延したドラッグ・ワールド。
時代の寵児であった男の、絶頂と悲しみを描いた映画です。
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日の名残り
http://sherwood.exblog.jp/3060564/
2006-01-21T15:11:12+09:00
2006-01-21T15:17:20+09:00
2006-01-21T15:11:13+09:00
akiko_mama
映画
原題;Remains of the day
(1993年・アメリカ)
イギリスの古い屋敷で、主人であるダーリントン卿のために忠実に働く執事、スティーブンス。
多くの奉公人を取りまとめなければならない彼は、屋敷の中の全てを完璧な状態にしておくことだけを考えていた。
だから、同じ屋敷で働く、女中頭のミス・ケントンに淡い恋心を抱いてはいたが、それを素直にあらわすことも出来なかった。
やがて、時代は第二次世界大戦へと歩みを進め、ドイツびいきのダーリントン卿は、ナチスを擁護する側へと次第に傾いていくが・・・。
英国作家・カズオ・イシグロによるブッカー賞受賞作の映画化。
執事役は、アンソニー・ホプキンス、女中頭にはエマ・トンプソンという、イギリス名優コンビ。
監督は、イギリス貴族社会を撮らせたら、この人以外、無いというジェイムズ・アイボリー。
ジェイムズ・アイボリーの映画は、とにかく好きなんです。
『眺めの良い部屋』とか『ハワーズ・エンド』とか、E・フォスターによる、イギリス小説の映画化では、すでに有名ですが。
あと、『モーリス』とか。
アイボリー監督は、独特の英国美を映し出してくれますよね。
今回も、カントリーサイドの豪華な大邸宅を、素晴らしい映像で表現してくれました。
ただ、それまでのイギリス物と違うのは、主人公が貴族ではないということ。
だから、豪華さだけでは、話にならない。
仕える側の、忍耐と努力を必要とする仕事の様子や、階級社会での完全なる分け隔て。
奉公人たちの生活とは全く異なる、着飾った貴族たちの立ち居振る舞い。
それらが、対照的に描かれています。
その辺り、階上の人々と、階下の人々との詳細を描いた映画『ゴスフォード・パーク』を思い出しましたが。
『ゴスフォード・パーク』については、こちら。
http://sherwood.exblog.jp/1949328/
もちろん、厳格で感情を表に出さない執事役のアンソニー・ホプキンスは、見事にはまり役で。
読んでいた恋愛小説をエマ・トンプソンに見つかったときの、彼の仕草は、名優ならではの名演技。
あと、華々しい映像が全く無い中、ダーリントン卿の甥の役で出ている、ヒュー・グラントが、唯一の潤い(?)かと・・・(笑)
耳の先がとんがってるな、とか、そんなことを思いながら彼を見てました(笑)
それと、今は亡き、クリストファー・リーブも、アメリカ人富豪の役で出ています。
地味だけれど、かつて、イギリスに存在していた貴族社会の栄光と、廃れ行く姿を、哀愁とともに描いた佳作です。
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ブリジット・ジョーンズの日記
http://sherwood.exblog.jp/2987410/
2006-01-08T22:44:01+09:00
2006-01-08T22:42:55+09:00
2006-01-08T22:42:55+09:00
akiko_mama
映画
原題;Bridget Jones's Diary
(2001年・イギリス)
出版社に勤めるブリジットは、32歳・独身。
今年こそは、タバコを減らして、禁酒して、ダイエットして、素敵な男を見つけるぞ、とばかりに一念発起したブリジットは、ニューイヤーを機に、早速、日記をつけ始める。
そんな彼女が今、一番、気になっているのは、上司である編集長のダニエル。
プレイボーイだけれど、顔が良くて、大人のジョークが通じる彼の気を、どうすれば引ける?
ゲイを含めた親友たちに相談して、早速、作戦に打って出たブリジットは、夢がかない、ダニエルをゲットしたけれど・・・?
イギリスを始め、世界中でベストセラーとなった作品の映画化です。
キュートでにくめないブリジットを、イギリス人女優ではなく、アメリカ人のレニー・ゼルヴィガーが好演。
彼女は、このブリジット役で、アカデミー主演女優賞にノミネートされました。
そして、優柔不断でプレイボーイの編集長役は、イギリスの優男なら、おまかせの、ヒュー・グラント。
親の紹介で会うことになった弁護士のマーク役には、コリン・ファース。
この、今、イギリスを代表する男優二人の(身体を張った)対決も、また見ものです。
とにかく、元気になりたい時や、落ち込んでいる時、この映画を見ると、ブリジットのパワーに励まされること請け合いです。
映画の中でかかる、『オール・バイ・マイセルフ』を始め、BGMの選曲もとてもパワフル!
ドジを踏んだり、仕事で失敗して、落ち込むこともあるけど、友達とお酒を飲んで、うさを晴らせば、また、明日から生きていける。
「負け犬」なんかじゃなくて、自分らしい恋を求めているだけなんだから。
皮肉屋なところもあるけど、そんなブリジットが、とても可愛いし、頑張る彼女の恋の成就を応援したくなっちゃいます。
レニー・ゼルヴィガーは、ちょっぴり太めのブリジットを、体重を6キロ増やして熱演。
アメリカ人である彼女の最大のハードルは、イギリス英語の発音でしたが、これも、見事にクリア。
(ただし、ヒュー・グラントによると、最初、レニーのイギリス英語は、ものすごくスローで、まるで、エリザベス女王がお喋りしているようだった、とのこと(笑) でも、最後には、テキサスなまりの英語を話すレニーのほうが、逆に違和感があったほどだったとか)
30代シングル女性の本音が、ずばり表現されている、おしゃれで、可笑しくて、ステキなラブ・コメディです。
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ミーン・ストリート
http://sherwood.exblog.jp/2819248/
2005-12-11T22:09:03+09:00
2005-12-11T22:09:03+09:00
2005-12-11T22:09:03+09:00
akiko_mama
映画
Mean Streets
(1973年・アメリカ)
ニューヨークのリトル・イタリー地区。
チャーリーは、地域の顔役でもある叔父の事業の手伝いをしながら、悪友たちと、酒を飲み、浮かれ騒ぐ毎日を送っていた。
仲間内でも、特に、ジョニー・ボーイは、金にだらしがなく、時折、奇矯な行動に出ることから、変わり者だと思われていた。
そして、ジョニーが高利貸しのマイケルから借金をしていながらも、仕事にも行かず、遊び歩き、金を使ってしまうため、チャーリーが代わりに、返済を待ってもらうよう、間をとりなさなければならない状況だった。
信心深いチャーリーにとって、トラブルを引き起こすジョニーの面倒を見ることは、一種の贖罪だった。
自分が見捨ててしまえば、誰も、嫌われ者のジョニーのことなど気にかけたりしない。
だが、ある日、叔父から、お前にレストランの経営を任せよう、と言われたチャーリーは、同時に、ジョニーと付き合うことは好ましくない、と伝えられる。
叔父の意見が気になりつつも、その意向に反して、それまで通り、ジョニーとの付き合いを続けていたチャーリーだったが・・・。
チャーリーを若き日のハーベイ・カイテルが、そして、ジョニーを若き日のロバート・デ・ニーロが演じています。
監督は、マーティン・スコセッシ。
スコセッシ監督の原風景とも言うべき、リトル・イタリーを舞台に、イタリア系アメリカ人たちの、ファミリーの絆、信仰の強さ、そして、青春の荒々しさを持て余すように、無茶なことを繰り返し、破滅へと向かっていく若者を描いています。
これを見ていて感じたのは、狂気を演じることの出来る人間と、そうじゃない人間とがいるんだ、ということ。
まさに、ロバート・デ・ニーロ演じるジョニーは、狂気と紙一重の危うい人物で、いつも、ハラハラさせられて、次の瞬間、何をしでかすか分からない。
それを、こんなに自然体で演じていて、いかにも、アメリカの中でも、抑圧された労働者階級のイタリア系社会に、こういう人物がいても、全く不思議じゃないと思わせてくれる。
一方で、神を強く信じていながら、悪友たちと悪ふざけをしたり、一緒につるんで夜の街を闊歩するチャーリーは、常に、心の内では、贖罪を求めていて。
炎に指をかざし、その熱で焼かれることで、自分の罪をあがなおうとしている。
彼の中にある葛藤と信仰を、ハーベイ・カイテルが見事に演じています。
苛立ちと、衝動ばかりが湧き上がって、それを昇華させることも出来ず、暴力と酒に溺れる日々。
移民社会の、若者たちの、やり場のない生活が、くぐもった熱が、暗い画面の中に渦巻いている、そんな感じの映画でした。
もともと、これを見ようと思ったのも、『アクターズ・スタジオ・インタビュー』で、何度も、この映画のタイトルが出てきていたから。
スコセッシ監督の出世作であるだけでなく、初期から、ずっと一緒にスコセッシ監督の映画に出続けていたハーベイ・カイテルと、ロバート・デ・ニーロにとっても、素晴らしい演技を見せた映画だと聞いていたので。
決して、大きな起承転結のある映画じゃないのに、何故か、見続けてしまうのは、やはり、この二人の若いながらも、ずば抜けた演技力と、スコセッシ監督の力量なのかな、と。
60年代の音楽の使い方も斬新で、オープニングにかかる、派手な「Be My Baby」など、これを、ここでかけるか(><)みたいな。
雑多で猥雑な映画だけれど、当時の若者たちの、行き場の無さが、うまく描かれた大人の映画だと思います。
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クリムゾン・タイド
http://sherwood.exblog.jp/2282010/
2005-10-01T18:48:59+09:00
2005-10-01T18:52:01+09:00
2005-10-01T18:48:00+09:00
akiko_mama
映画
原題;Crimson Tide
(1995年・アメリカ)
ロシアの過激派一派が、シベリアの核ミサイル基地を占拠した。
核ミサイルが狙っているのは、日本とアメリカ。
核戦争の危機が迫っていた。
それを阻止するため、アメリカ海軍は、原潜アラバマを太平洋へと出航させた。
だが、敵潜水艦から攻撃を受け、国防総省からの核ミサイル発射準備を伝える通信が、途中で途切れてしまう。
もし、シベリアから、すでに核ミサイルが発射されたのならば、本艦は直ちに、基地へと核ミサイルを撃ち込み、応戦しなければならない。
そう主張する強硬派のラムジー艦長に、大学卒のエリートである副艦長のハンターは、命令の再確認を求める。
しかし、通信機能は依然、回復しないまま、ミサイル発射をめぐり、二人は激しく対立する。
最初に受けた命令通り、強引に核ミサイル発射を遂行しようとするラムジー艦長を、副艦長ハンターは、服務規程違反で拘束し、指揮権限を取り上げたが・・・。
原潜の艦長は、大統領以外に、核ミサイル発射の命令を下せる、唯一の人物。
その艦長の判断が、偏ったものであったり、誤っていたら?
そんな深海の密室で起きた、緊張感と恐怖を描いたアクション映画です。
ラムジー艦長を、ジーン・ハックマンが、副艦長のハンターをデンゼル・ワシントンが演じています。
この二人よりも、さらに、演技が光っていたのは、ヴィゴ・モーテンセンじゃないかな?
原潜内の武器庫を管理している将校である彼が、実質は、艦長vs副艦長の対立に板ばさみとなり、葛藤に苦しむわけです。
悩める男の苦悩が、浮き彫りになっていて、眉間の皺が似合うなあ、と見ほれてしまいました。
指輪物語のアラゴルン同様、現代劇でも、苦しい立場にある人物が似合うのね~(><)
しかし、一方で、主役のラムジー艦長と、副艦長のハンターは、まさに、紋切り型の配役というか。
偉くて悪者=ジーン・ハックマン、聡明なエリート=デンゼル・ワシントンという、何の面白みもない、配役ですよね。
もう、ジーン・ハックマンが出てきたら、ああ、また悪役なのね・・・と顔だけ見て、思ってしまうほど。
原潜内の指揮権を巡って、反乱に次ぐ反乱、というストーリーは、それなりにハラハラさせてくれるんだけど、演技的に、この二人に見所は無かった気が。
だからこそ、余計に、最初は、そこまで、このストーリーを左右する役柄だとは思っていなかった、ヴィゴ・モーテンセンが、いきなり、大舞台に出てきて、しかも、期待以上の演技で魅せてくれるものだから、お株はそっちに奪われてるカンジですね。
あと、日本人として、あまり、好感が持てなかったのは、冒頭のシーンで、ヒロシマやナガサキのことが話題になるのですが。
結局、艦長だけでなく、副艦長までもが、それを否定しなかったこと。
あれは、落として正解だった、という艦長の言葉に対し、落とすべきではなかった、という言葉が、アメリカ軍の軍人の口から聞けるはずもないのでしょうが・・・。
しかし、この部分のシーンを見ていただけで、興ざめしてしまいました。
確かに、副艦長は、核戦争への突入を防ぐべく、最大限の努力はしているんだけど、このシーンがあったせいで、今ひとつ、肩入れ出来なかったというか。
ところで、『U571』を見た数日後に、これを見たせいか、時代が変われば、あのときは、たった9人で潜水艦を動かしていたものを・・・と、思ってしまいました((^^;;
原潜の中は、ジョギングができちゃうほど、広くて。
人がいっぱいいる、というのは分かったけど、やっぱり、少人数で動かしているほうが、緊迫感があって、良いなあ。
そして、クェンティン・タランティーノも、ノークレジットながら、脚本に参加しているそうですね。
どの辺だったのかな?
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U-571
http://sherwood.exblog.jp/2247899/
2005-09-16T09:11:41+09:00
2005-09-16T09:24:35+09:00
2005-09-16T09:11:07+09:00
akiko_mama
映画
原題;U-571
(2000年・アメリカ)
第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線。
アメリカ海軍は、暗号解読のために、ドイツ軍の暗号機「エニグマ」を奪取すべく、北大西洋上で、故障のために停泊中の潜水艦Uボート、U-571への潜入作戦を敢行する。
海兵隊の少佐に率いられ、タイラー大尉以下、乗組員らは、ドイツ軍の兵士に変装して、ボートに乗って、潜水艦に近づき、激しい戦闘の末、潜水艦を制圧し、「エニグマ」の入手に成功した。
だが、任務成功に安堵したのも束の間、事態は急変し・・・。
最初は、あまり見るつもりは無かったのですが、ちょうど、TVをつけるとやっていたので、見てみることに。
ジョン・ボン・ジョヴィが出ているのは知ってましたが、大好きなハーベイ・カイテルまで出てたんかいーっ(><)
ああ、見てよかった・・・。
でも、ハーベイ・カイテルは、いつもの彼とは大違いの外見で、口髭まで生やしたところは、まるで、ワトソン先生か、野口英世(←?)。
でも、字幕で名前が出なかったら、彼だとは、永遠に分からなかったかも~っ((^^;;
ハーベイ・カイテル・ファンとしては、大いに自信を失くしました・・・。
そして、海軍の上官というのは、みんな、白い制服にクルーカットなものだから、誰が誰だか、分からないっ。
ジョンを目で追うつもりが・・・きょろきょろと探してる始末(笑)
ああ、また、ボン・ジョヴィ・ファンとしては、自信を失くしました・・・。
でも、ジョンは、やっぱり、長髪がいいよ~(><)
そんな、この映画ですが、マシュー・マコノヒーが主役のタイラー大尉を演じています。
まあ、この人は私的には、どうでもよくて(笑)
潜水艦映画では、お決まりですが、潜水中は周囲が見えない分、海中に響くソナーの音にドキドキさせられ、水圧に吹っ飛ぶネジにドキドキさせられ。
いわゆる「密室」状態なので、どれだけ危険な状況にあるのかは、俳優たちの演技一つにかかってますよね。
冒頭は今ひとつでしたが、途中から、俄然、状況が面白くなってきて、「電車男」をザッピングしたい気持もありつつ、こちらをメインに見ておりました((^^;;
若手俳優が多い中、ハーベイ・カイテルがベテランの渋い軍曹役を演じていて、それがまた、ピリッと決まっています。
オヤジのカッコ良さ爆発。
(TV欄に名前の載っていた、ビル・パクストンよりも、いっぱい出てるんじゃないかー(><))
エンターテイナー映画としては、他の潜水艦映画同様、ドキドキ、ハラハラできて、面白いんじゃないかな。
暗号機エニグマのことや、映画制作裏話などは、こちらの、特集「U-571」に。
http://www.sankei.co.jp/mov/review/2000/u571/
そして、ジョン・ボン・ジョヴィですが・・・
彼、U-571に乗り込んだあとも、出ていましたか?!
生きていたんですか?!
えーん、全然、分からなかったよ~っ((^^;;
てっきり、探してもいないから、ビル・パクストン艦長らと一緒に、死んじゃったのかとばかり・・・。
(だから、彼を前面に押し出してた割には、そんなに早く死んじゃうなんて!とビックリしてた)
・・・顔が汚れていたせいか(?)、髪がクルーカットだったせいか。
あそこにいたことも分からないなんて、長年のジョンのファンとしては、かなりショックでしたよ~(><)
まあ、ロッカーとしてのジョンが好き、というのはあるんだけれども。(言い訳・・・)
でも、結局、やっぱり、途中で死んじゃったとか。
どこで?!
TVではカットされてたとかじゃないんですよね?
むむむー。
次回、TV放映されるときには、ちゃんと見ておかなくっちゃ。(って、いつ?)
あと、この映画のストーリーは、実際にあったことを、かなり脚色しているそうで。
(実際は、イギリス海軍がU-ボートを乗っ取ったのに、それをアメリカ海軍の手柄みたいに書いてるとことか)
詳しい内容は、上記の特集にも書かれていますが、イギリス側からもクレームが来たりしたそうですね。
うーん、まあ、ハリウッドのエンターテイメントだからなあ。
でも、何の注釈も無かったので、これが史実だと信じてしまう人もいるかも。
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フロム・ヘル
http://sherwood.exblog.jp/2244306/
2005-09-14T19:31:24+09:00
2005-09-14T19:35:08+09:00
2005-09-14T19:30:23+09:00
akiko_mama
映画
原題;From Hell
(2001年・アメリカ)
19世紀末のヴィクトリア時代。
ロンドンを恐怖に陥れた連続殺人事件があった。
ジャック・ザ・リッパー。
自らを「切り裂きジャック」と名乗る犯人が、ロンドンの下町で、娼婦ばかりを狙った残酷な殺人を続けていた。
スコットランド・ヤードのアバーライン警部は、部下のゴッドレイ巡査部長とともに、その事件を担当することとなり、娼婦たちに聞き込みを行った。
だが、娼婦たちは次々に殺されていく。
まるで、外科手術のような、手捌きによる殺人。
ただのゴロツキが犯人だとは思えなかった。
そして、娼婦たちの生活に関わっていた、ある男の失踪、そして、男とイギリス王家との関係が明らかとなり・・・。
ジョニー・デップ主演の、サスペンス映画です。
実は、ジョニデ好きの私にとって、このアバーライン警部役が、もしかすると、一番好きかも。
あ、『スリーピー・ホロウ』の彼も好きですけどね★
つまり、こういう、時代物の彼が好き、ということなのかも。
でも、ここのジョニデは、さらに退廃的で、とても魅力的なのです。
アヘンに溺れる姿や、アブサンによる幻覚に浸る、自堕落的な部分が何とも良いですねー(><)
そして、アバーライン警部を影で支える、ゴッドレイ巡査部長も、これまた、良いのです。
この二人の関係が、なんというか・・・頼りない警部を、ハラハラしつつ見守る、太っ腹な巡査部長というか。
馬車の中で、あんなに、互いに目と目で語り合わなくても・・・(笑)
ある特別な能力があるゆえに、警部として異例の昇進を認められたアバーライン警部を、そばで、忠実に守ってくれているのが、この、叩き上げのゴッドレイ巡査部長。
そういった、ちょっと危ういジョニデを支えてくれる、信頼出来る存在がいてくれることが、さらに、この映画を面白くしてくれているような気がするのですよね。
そして、ジョニデ・ファンをさらに楽しませてくれるというか(笑)
原作は、イギリスのコミックからだとか。
この二人の活躍を、もっともっと、見たかった気がします~(><)
サスペンスなんだけど、娼婦メアリとの切ないラブストーリーでもあって、そして、すごく悲しい映画。
ただ、切り裂きジャックを主題にした映画ですから、かなり猟奇的で、酷いシーンなどもあるので、そういうのが苦手な方は、遠慮したほうがいいかも。
先日、TVで見たときには、そういった部分が、かなり削られていた気がします。
でも、この映画、まさか、TV放映になるとは思ってなかったですよー((^^;;
絶対、無理なんじゃないかと。
ところで、私がこの映画をDVDで見ることになった、キッカケは、私と同じく、ジョニデ・ファンで、ビクトリア時代のマンガを描いてらっしゃる、もとなおこ先生のエッセイ。
それを読んで、ものすごく面白そう、と思って、DVDを借りてきたら、本当に、とっても好みの映画だったのでした~★
そのエッセイは、こちら。
http://motonaoko.exblog.jp/867969/
もと先生のアバーライン警部のイラストや、映画についてのコメントなど、盛りだくさんなので、楽しめますヨ。
映画を見ていない人へのページと、その先に、ネタバレを含むページとがあります。
私が紹介するよりも、こちらのページを見ていただくほうが、絶対、良いかと思うので((^^;;
もう、この映画のツボが、もと先生と、まったく同じなのです~★
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